業界初導入のシリコーン3Dプリンター
ホッティーポリマー、最新鋭L320による受託加工増加
会員限定 工業用品 2020-09-02
ホッティーポリマー(東京都墨田区、堀田秀敏社長)が7月1日に久喜第一工場(埼玉県久喜市)へ国内工業用ゴム・樹脂業界で初導入したドイツの3Dプリンターメーカー「ジャーマン・レップ・ラップ(German Reprap)社」製高性能LAM(液体積層造形方式)シリコーン3Dプリンター「L320」を活用した、受託加工のオーダーが増加している。

導入したL320
「L320」は、液体積層造形方式(LAM)の採用が最大の特徴。同方式は、液状シリコーンゴム(LSR)の様な低硬度素材を複数層にわたり積層・加硫することで造形する製造プロセスとなっている。
これにより金型を製作せずに試作や量産を可能としており、コストや時間の大幅削減を実現している。この点が高評価を得て、受託加工のオーダーが増えている。
「L320」の主要特徴は次の通り。
①可変ノズル=さまざまなノズルの使用で微細構造や大型部品でも短時間で処理可能②オートレベリング機能=完全自動式の台座水平機構で精密レーザーによる3点測量を行い造形品質が大幅向上③熱による架橋=特殊ハロゲンランプで活性化エネルギーを放出し2つの成分間の完全架橋を分子レベルで促進④材料の供給=カートリッジシステムやオプションの材料ベールで材料を安定投入⑤安全性=徹底した安全技術で硬化過程の監視を実施。
国内販売代理店契約しゴム・樹脂分野に拡販
ホッティーポリマーでは、ジャーマン・レップ・ラップ社と、工業用ゴム・樹脂分野での国内販売代理店契約も締結、7月1日から「L320」の販売およびリースや、技術サービス、受託加工などの拡販を図っている。
同社では3Dプリンターを7年前から導入しているのに加え、19年6月から「ファンダー(Finder)」や「レイズ3D(Raise3D)」など3Dプリンター本体販売のほか、造形サービスも展開している。
さらに同社は、3Dプリンターに必要不可欠なフィラメント本体も、数多く自社生産しているのも強みとなっている。
加えて同社では、3Dプリンターに関する専門知識を取得した技術スタッフも数多く有し、自社製品開発へのノウハウ投入に留まらず、顧客へのアドバイスなどで高評価を得ている。
同社では、「L320」の導入および代理店契約を機に、蓄積してきたノウハウを結集し、3Dプリンター本体の販売から設置、稼働フォロー、造形サービス、受託加工など、3Dプリンター関連の総合コンサルタント企業を目指している。
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