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同試験所内への開設は中小企業で初―新たな価値創出、産業界への貢献も

ホッティーポリマー、慶応大学理工学部中央試験所に「ホッティーポリマー3Dプリンターオープンラボ」を開設

工業用品 2023-11-27

 ホッティーポリマー(東京都墨田区、堀田秀敏社長)は、慶応義塾大学理工学部中央試験所(矢上キャンパス内、所在地=神奈川県横浜市港北区)との間で、「地域産学官共同研究拠点整備事業」に関する契約をこのほど締結した。この契約締結に基づき、中央試験所内に「ホッティーポリマー3Dプリンターオープンラボ」を開設し、11月から本格稼働を開始した。

 なおこの中央試験所内にオープンラボを開設しているのは、自動車メーカーや化学メーカーなど大手企業が大半であり、中小企業ではホッティーポリマーが初となる。

 同社では、3Dプリンターの新拠点として神奈川県内にラボを開設したことで、既存の久喜工場(埼玉県久喜市)内のショールームへの来訪が困難な顧客へのアピールにも繋げていく。

 ホッティーポリマーでは、革新的な製造方法の一つとして注目を集めている3Dプリンターを、開発から販売まで一貫体制で展開。各種展示会において多くの機種を稼働展示し脚光を浴びているのに加え、精巧なサンプルも出展している。今回の「オープンラボ」開設も、慶応大学関係者が展示会を訪れた際に、同社ブースに展示されている3Dプリンターやサンプルに着目したことで、ラボ開設の契約締結に繋がった。

 今回、オープンした「ホッティーポリマー3Dプリンターオープンラボ」には、産学官連携による一層の技術開発推進を目的に、「LCD光造形方式3Dプリンター/SmaPri Sonic 4K LL」、「MEX(FDM)方式3Dプリンター/RAISE3D pro3 plus」、「MEX(FDM)方式3Dプリンター/FUNMAT HT Enhanced」の、製造方式の異なる3台の3Dプリンターが設置されている。さらに、2024年1月には「LAM方式シリコーンゴム専用3Dプリンター/SILCOM(シリコム)」も設置予定でいる。

 この中央試験所は、産学官連携の深化を図るための、重要拠点の一角と位置付けられている。この趣旨に基づき、慶応大学理工学部主体に共同研究を進めているのに加え、大学関係者に留まらず、近隣所在の企業研究者などにも開放されており、設置された3Dプリンターを幅広く活用することが可能となっている。

 ホッティーポリマーでは、この「ホッティーポリマー3Dプリンターオープンラボ」でのオープンイノベーションを通じて、新たな価値の創出や製品・サービスの創出及び産業界への貢献を行っていく方針でいる。

 さらに同社では、このオープンラボにおいて3Dプリンターへの関心が高まることで、プリンター本体の販売に加え、3Dプリンターに不可欠な各種フィラメントなど、自社製3Dプリンター関連製品の販売増加を図る予定でいる。

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