PAGE TOP

ゴム関連企業も新製品等出展

幕張メッセでIPF Japan 2023が開催

その他 2023-12-04

 IPF Japan 2023(国際プラスチックフェア)が、11月28日から12月2日の間、幕張メッセで開催され、ゴム・プラスチック・樹脂関連企業も多数出展した。

 

「タフロング」を独自開発―岡安ゴム


 岡安ゴムが独自製法で開発した「タフロング」は、両面被膜、独泡、長尺が特徴の柔軟性に優れた幅広スポンジシート。低圧縮で優れたシール性、断熱性、クッション性などを有し、様々な顧客の要望に対応する。用途としては止水材、隙間テープ、滑り止め、断熱材、目地材、防音材、クッション材などに最適。
 

独自加工技術「2色de加飾」―角一化成


 角一化成は、素材・色・金型表面加工の組み合わせにより、2色成形技術で表現する加飾方法の「2色de加飾」に注力している。これにより、例えば1次材に色目の付いたプラスチック、2次材に透明プラスチックを使用することで非常に高級感のある仕上がりになる。特徴は①加飾工程の削減②コストに優れた大量生産が可能など。
 

「ONEバイオシリーズ」―加藤産商


 加藤産商は、バイオマス添加剤の「ONEバイオシリーズ」(イチネンケミカルズ製品)に注力展開している。このうち汎用樹脂(PP・PE)向けバイオマス添加剤の「ONEバイオB―001」は、植物(トウモロコシ)由来の原料80%使用のバイオマス添加剤。同製品によりCO2の排出を削減し、地球温暖化防止に貢献する(バイオマスマーク80認定番号210019)。さらに同製品添加により、製品の一部が植物由来の原料となるのに加え、12.5%添加によりバイオマスマーク10認定申請基準もクリアする。
 

世界各国の製品を輸入販売―双龍産業


 双龍産業は、『私たちは様々な素材や製品を通じ、お客さまから信頼される企業を目指します』という企業理念に基づき、世界各国の製品を国内展開している。その中で日本代理店として30年以上取り扱っている台湾・南帝化学工業製NBRの「Nancar」は、年間約2,000トンの輸入を行っており、安定供給を図るため関東・関西・中京エリアにストックポイントを有し、日本全国への即納体制を取っている。また日本を介し台湾から第三国へ供給する三国間貿易と共に、近年では南帝化学の中国工場製品の輸入販売も開始している。
 

磐石精密工業製品等に注力―ダイハン


 ダイハンは、「磐石精密工業(PANSTONE)社製射出成形機」などを展示。同機は、射出シリンダー内部にスクリューを組み込んだインライン式で、真空仕様、分解機付となっている。さらに同社製「ゴム用プレス成形機」も展示。同機は真空、分解機、ノックアウト、多連化など豊富なオプションを取り揃え、顧客の要望に応じたプログラム設計が可能。さらに「10インチミキシングロール機」のデモ機も展示。同機はインバータによる回転数制御、前後ロール個別駆動、ゴムヨセ油圧移動、ロール間隔の電動制御、センサー安全装置、ストックブレンダー、温調など様々なオプションに対応。
 

トヨトップ―E100℃ホース―トヨックス


 トヨックスは、耐熱(100℃)・耐摩耗・静電気防止・帯電防止などの特徴を有する「トヨトップ―E100℃ホース」に注力展開。特徴は①高温搬送時のホースの折れや潰れを解消し生産効率向上②摩耗に強く、ホース交換頻度減と生産トラブルを防止③金属ワイヤーと静電気防止帯の一体構造で静電気帯電防止効果が長時間維持でき、プラスチック粉粒体の詰まりを防止し、生産性向上④専用のアースクリップで簡単にアース施工ができ作業効率アップ⑤ホース内面に継目が無く平滑なため流体残留物が残りにくい⑥透明度が高く、流体の確認ができ安心⑦RoHS2修正規制適合で安全・安心、など。
 

シクロオレフィン系新製品―日本ゼオン


 日本ゼオンは、シクロオレフィンポリマーの「ZEONEX/ZEONOR」を世界に先駆けて独自開発した。同製品は、高い水蒸気バリア性や低不純物・低吸着性という特徴を活かし、医療用容器やバイオ用途、検査・診断装置の消耗品用途に展開されている。さらにシクロオレフィン系の新しい高信頼性マルチマテリアル接着剤(LS、LS―XU)も独自開発。同製品はCFRP、アルミ、鉄、ガラス、銅などの無機物およびPPなどの有機物にも接着が可能なシート状のホットメルト型接着剤となっている。従来の接着剤とは異なり、耐水性・耐候性・絶縁性にも優れている。
 

「SILICOM」などを造形実演―ホッティーポリマー


 ホッティーポリマーは、自社開発・国内生産の3Dプリンター「SILICOM(シリコム)」を注力展開している。同機はシリコーンゴム3Dプリントの新たな可能性を拡げるUV(紫外線)硬化型液体積層造形方式(LAM方式)を用いたシリコーンゴム3Dプリンターで、スタンダードタイプの「S―-01」、デスクトップタイプの「SD―01」の2機種を展開。同機は、従来型シリコーン3Dプリンターの熱架橋からUV架橋に変更したことで、架橋時間の短縮が可能。さらに従来製品は熱架橋後に装置冷却のために積層造形をすぐに開始できなかったが、UV架橋は冷却の必要が無く、架橋後の積層造形が可能となっている。また、独自のスライスソフトにより造形積層スピードや造形精度が従来機と比較し飛躍的に向上している。
 

金型不要で多様な製品製作―モリテック


 モリテックは、ゴム加工の先端技術が生み出す「金型不要」生産技術を積極展開している。特徴は①金型不要で大型から小型まであらゆる形状に対応②小ロットから量産まで必要な数だけ注文可能③ゴムはもちろん豊富な素材バリエーション④製造とゴムに関するコンサルティング対応⑤金型不要なのでコストを抑えて経済的⑥プロ集団によるトータルな品質管理と納品体制、など。

関連記事

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物