ステンレス芯金で機能性等大幅向上
ホッティーポリマー、「NEWシリコーントリム」を発売
工業用品 2018-01-15
ホッティーポリマー(東京都墨田区、堀田秀敏社長)は昨年12月13日から15日の間、東京ビッグサイトで開催された「第2回高性能建材EXPO」において、「シリコーントリム」の新製品「NEWシリコーントリム」を発表し、本格販売を開始した。
「シリコーントリム」は、簡単な取り付け方法や、メンテナンスの容易さなどで好評を得ている。しかし芯金に鉄製ワイヤーキャリアを使用しており、端部の錆びなどの発生が一部で指摘されていた。
ホッティーポリマーでは、この様な課題を解決するため製品開発に積極的に取り組み、「NEWシリコーントリム」の製品化を実現した。
同製品の最大の特徴は、芯金に従来の「鉄製ワイヤーキャリア」に代わり「ステンレス(SUS443)製パンチングメタル」を採用していること。この芯金は薄板形状のステンレス製パンチングメタルで①端部が錆びることが無い②従来製品よりも柔軟性に優れる③従来製品よりも切断し易い――などの特徴を有している。
同社ではこのステンレス製パンチングメタルを芯金に採用するにあたり、従来のフォーミング技術に加え芯金をばらすためのブレーキング技術も新たに確立し、今回の製品開発を成功に導いた。
この「NEWシリコーントリム」は、従来の「鉄製ワイヤーキャリアタイプシリコーントリム」同様に、エッジを保護し、加えてシール部分がある製品は気密性や水密性及び防塵性能を兼ね備えている。さらにシリコーンゴムの特性を活かした、①高い耐熱性(推薦環境マイナス30℃-160℃)②優れた耐薬品性③長寿命――などを有する。
また様々なシーンで使用可能なように、カラーもブラック・グレー・パステルブルー・パステルグリーン・パステルレッド・パステルオレンジ・パステルパープルの7色と、蓄光タイプの「シリ光コーン」を揃えているほか、特注色にも対応する。これに加えてシリコーンゴムで製作するため、導電性の付加も可能。
なおシリコーンゴムは、他の合成ゴムよりも接着性は劣るが、同社の「シリコーントリム」は芯金構造のため接着剤を使用せずに容易に取り付けが可能。取り付けに関しては、「シリコーントリム」は鉄板や樹脂板に挟み込む構造のため、簡単に取り付けができるほか、自在に曲がるためコーナー部への取り付けも容易に行える。取り外しも簡単にでき、メンテナンス性にも優れている。
「NEWシリコーントリム」の用途としては、医療機器、試験・検査機器用パッキン、さらに新規開拓分野として食品関連機器やロボット機器などにも最適。今後、積極的に拡販を図る方針でいる。
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