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【新年トップインタビュー】

モルテン取締役・工業用品事業本部最高執行責任者小林俊彦氏、「社員の作業環境の改善に全力挙げる」

工業用品 2018-01-10


 会社の総合力が認められ、自動車メーカーからの受注が増加しているモルテンの工業用品事業。「社員が毎日、楽しく安全に過ごせるよう作業環境の改善に全力を挙げていく」と語る小林俊彦取締役・工業用品事業本部最高執行責任者に話を聞いた。

 ■17年9月期を振り返って
 大変良い期だった。顧客から良い評価を得て、それが多くの新規受注に繋がった。当社はマツダ向けが主力で、日産自動車、三菱自動車にも納入しているが、マツダからは新車の正式な仕事を大量に受注した。その新車は中国やメキシコでも生産すると聞いている。QCDが合えば、当社の中国、メキシコ拠点でも受注できると考えている。

 マツダには、品質はもとより会社全体の総合力を認めてもらっている。マツダの日本、タイ、中国、メキシコの4拠点から3年連続で優秀サプライヤー賞を受賞している。4拠点から3年連続で受賞するということは、まずないことだ。それだけ認めてもらえている証拠だと考えている。

 ■18年9月期について
 昨年度から進めている、社員の作業環境の改善に全力を挙げていく。具体的には硫黄の処理装置といった設備の導入であったり、タブレットなどを活用した作業負担の軽減だ。社員が、毎日楽しく、安全に過ごせる環境を作っていかなければならない。

 受注環境は、昨年度並みで推移するだろう。マツダも能力一杯で生産すると聞いているし、日産自動車、三菱自動車向けも忙しくなる。そうした環境の中で、当社も設備の増強を含めた生産性向上に取り組んでいく考えだ。

 ■人材の動向
 工場の採用が大変厳しい。広島地区は基幹産業である自動車が好調で、人が採用しにくくなっている。人の需要に対し、供給が足りない状況だ。そのためにも、作業環境改善が重要になる。ゴム工場はどちらかというと3Kの印象があるが、それを払拭したい。

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