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17年は高圧用生産が25%伸長

ゴムホースの需要予測、18年は生産量・出荷額とも微増

工業用品 2017-12-04


 日本ゴムホース工業会は11月29日、ゴムホースの需要予測を発表した。それによると、17年の生産量(新ゴム量)は3万6,632トンで前年比5.8%増、出荷金額は1,384億円で同2.1%増の見込み。自動車や建設・工作機械などの需要先業界の好調により、生産量・出荷金額ともに前年のマイナスからプラスに転じる見通し。18年の需要予測は、生産量は3万6,755トンで同0.3%増、出荷金額は1,387憶円で同0.2%増。自動車用の需要は減少を見込むが、高圧用がさらに伸長する見通しで、高水準となる前年をわずかながら上回ると予測している。

 ■18年の予測
 18年のゴムホース生産量は3万6,755トンで前年比0.3%増、出荷金額は1,387億円で同0.2%増と、ともに前年を上回ると予測している。

 品種別では、自動車用ホースは生産量が2万3,720トンで同0.8%減と予測。国内の自動車需要は人口減や自動車離れの影響により、今後は微減傾向で推移する見通し。牽引役として期待される中国、北米市場は、中国は小型車減税による特需分がなくなるため減少。北米も輸出分が減少するとみて若干のマイナスと予測。

 高圧用ホースは、生産量が5,645トンで前年比5.7%増と予測。上半期までは17年の好調が続くとみて、2,855トンで同14.8%増と大幅な伸長を予測しているが、下半期にはやや失速。国内需要が多少落ち着くとみて2,790トンで同2.3%減と予想している。下半期の停滞については、現在の旺盛な需要状況から、17年10-12月期を1,460トンで同25.9%増と非常に高水準の予測をしているため。前年同期比ではマイナスとなるが、生産量自体は高水準となっており、年間を通じて堅調の予測であることが分かる。

 その他用ホースは、生産量が7,390トンで同横ばいと予測。一般汎用ホース、耐油ホース、耐摩ホース、ケミカルホースの一般産業分野での需要は前年並みと予想した。

 ■17年の見込み
 17年のゴムホース生産量は、3万6,632トンで同5.8%増、出荷金額は1,384憶円で同2.1%増を見込む。

 自動車用ホースは、国内の自動車生産の堅調を受けて生産量は2万3,900トンで同3.6%増加する見通し。

 高圧用ホースは、主要需要先の建設機械、工作機械が年初から好調を持続していることから、生産量は5,343トンで同25.6%増と大幅に伸長する見込み。

 その他用はプロジェクト向けの大口径ホースの需要が停滞しているものの、好況により一般産業用ホースの需要が増加したことで生産量は7,389トンで同1.1%増を見通している。

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