キャディは8月6日、新サービスとして「製造業AIデータプラットフォーム」を発表した。同社はこれまで、図面のデータ化とその管理ができるシステム「CADDi Drawer」を大手から中小企業まで幅広く提供してきた。今回は図面データに限らない、全社の情報を集約するプラットフォームサービスの提供を開始する。

 製造業AIデータプラットフォームは、ものづくりのスピードアップを目的に開発された。製造業では、企画から量産立ち上げに至るまで工程が、業界によっては118にも及ぶ。加えて、これらの工程は直列で進むことから、原価や製造性、品質上のリスクなどが後工程で初めて顕在化するケースが少なくない。また、その度に前工程へ戻る「手戻り」が、開発期間を長期化させている。

 そこで同社は、ものづくりのスピードアップを実現する要素として「手戻りの削減」、「工程の並列化」などに着目。構想・設計・試作・量産設計・調達・品質など各工程で管理されている情報を1つの「共通基盤」に集約し、集めた情報を自動で社内の誰もが見やすい形に整備する。これに同基盤に特化した検索エンジン「CADDi Explorer」や自律型AIにより実務をサポートする「CADDi Agent」を活用することで、過去のデータから考えられる各工程のリスクを洗い出し、手戻りの削減に貢献する。なお、海外拠点や子会社への展開も対応する。

 これら2ツールに加え、設計、調達、生産など各工程の業務効率化に貢献する6ツールもリリース。自社に必要なツールをカスタマイズできるため、既に別の管理ツールを導入している場合でも、それをそのまま活かすことができる。さらに、これら6ツールでは「調達がなぜこのサプライヤーを選んだのか」、「設計者がなぜこの構成を選んだのか」などこれまで暗黙知とされていたノウハウを蓄積し、「CADDi Explorer」や「CADDi Agent」で活用可能にする。