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岡氏が“ゴム人生”を講演

西部ゴム商組、「次世代経営者の会」で勉強会

商社 2023-03-20

 西部工業用ゴム製品卸商業組合(小島孝彦理事長=角一化成社長)は3月10日、中央電気倶楽部(大阪府大阪市)で同組合の「次世代経営者の会」を対象に勉強会を開催した。当日は同会のメンバー14人が出席した。

講演する岡氏


 今回は同組合の理事相談役で、岡安ゴム代表取締役社長の岡浩史氏が講師を務め、「挑戦の連続~我がゴム人生」をテーマに講演を行った。

 岡氏は2008年から同組合理事を務め、2018年に理事長に就任し2期4年にわたり組合行事をはじめ、業界の発展に多大な貢献をしてきた。社長としては商業者から製造業への転換、マレーシアへの進出、2022年11月には米国テキサス州に新会社を設立し、日本、マレーシアの世界3拠点でグローバル展開する岡安グループの構築に尽力している。

 講演の中で岡氏は、自身の経験を「メーカーへの挑戦」「事業拡大への挑戦」「これからの挑戦」の流れでエピソードを交えながら紹介。事業拡大におけるマレーシア工場の立ち上げでは、顧客からの要請を受けて進出したが、資金がなく貸工場からスタート。昼は資金繰り、夜は英語の勉強の生活だったこと。その後、草津工場の集約を推進したが、リーマン・ショックで仕事がなくなり、苦渋の決断でパートを解雇したことなどを説明。これらを踏まえ、経営者として英語の重要性や決断力の必要性を強調した。

 また、メンバーに対し、「聞くは一時の恥として積極的に人に聞くこと、失敗してもいいので諦めずに突き抜けること。従来のやり方でやっていても世の中は変わっていく。状況に応じて、勇気を持って行動することが大事」と語りエールを送った。

 講演後には活発な質疑応答が行われ、懇親会も実施した。

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