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木造建築物の普及を通じ、脱炭素社会の実現に貢献

早川ゴム、「IB-HDF-CLT工法」がウッドデザイン賞を受賞

工業用品 2023-03-20

 早川ゴムは3月14日、CLT建築向けのシート防水工法「IB-HDF-CLT工法」が、一般社団法人日本ウッドデザイン協会が主催する WOOD DESIGN AWARD2022 のライフデザイン部門 技術・建材分野でウッドデザイン賞を受賞したと発表した。この賞は、木で暮らしと社会を豊かにするモノ・コトを表彰し、国内外に発信するための顕彰制度。

IB-HDF-CLT工法のイメージ図


 今回受賞したIB-HDF-CLT工法は、CLT(直交集成板)を屋根下地とし、飛び火認定を取得したIBシートを防水材として採用したもので、木造建築物で意匠性の高いフラット屋根にも施工できる。

 また意匠性だけではなく、高い耐久性と水密性により、積雪地域ではCLT建築物の屋根に雪を溜めておくこと(無落雪)を可能にし、落雪、雪下ろし事故の軽減に貢献できる。CLTに、その地域の木材を使うことで新たなバリューチェーンの構築も実現できるという。

 木材は再生可能な循環資源であり、長期間炭素を大気に戻さず建築物に蓄積できるため、木材を積極的に利用することは脱炭素社会を実現するための有効な手立てという。同社では、SDGsの推進や2050年脱炭素の実現という観点から、木造建築物の屋根に使用できる各種工法の開発に従来から継続して取り組んでいる。

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