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300人が参会し盛大に祝う

東部ゴム商組、創立40周年記念式典を開催

商社 2019-02-14

創立40周年記念式典


組合幹部と来賓ら出席者による記念撮影


 東部工業用ゴム製品卸商業組合(山上茂久理事長=ヤマカミ社長)は2月1日午後5時から、帝国ホテル(東京都千代田区)で組合創立40周年記念式典を開催した。同式典には組合員、賛助会員のほか各地区のゴム商組役員、官公庁、関連団体役員、協力会社、報道関係ら約300人が出席し、同商組の40周年を盛大に祝った。

あいさつする山上理事長


 40周年記念式典は「式典」と「祝賀会(商工新年会)」の2部構成で行われ、式典は前田淳常任理事(東京ベルト社長)の司会でスタート。来賓の紹介に続いて、山上理事長が「今日まで築き上げてきた40年の歴史と実績を大切にして、50年、60年、そしてさらなる将来を見据えた組合運営に今後も真摯に取り組んでいく」とあいさつ。

 その後、来賓として関東経済産業局角野然生局長(代読)、東京都中小企業団体中央会大村功作会長、日本ベルト工業会新田元庸理事長が祝辞を述べた。

祝辞を述べる日本ベルト工業会新田理事長


 新田理事長は「創立40周年おめでとうございます。昭和から平成へ、高度成長からその後のデフレ低成長時代を乗り越え、栄えある記念日を迎えられたこと、ご同慶に耐えません。足元の状況は厳しさを増していますが、ベルト業界として、体質強化に努める一方、成長に向けた果敢な挑戦が大事な時期と認識しています。そのためには、顧客のニーズを吸い上げ深掘し、開発につなげることが重要になる。そういう意味で、市場の最前線でご活躍の東部ゴム商業組合に対する期待は非常に大きい」とあいさつした。

記念ゴルフ大会で優勝した尾池ソマールゴム社長


 その後、昨年11月27日に開催された40周年記念ゴルフ大会の表彰が行われた。同大会は千葉カントリークラブで行われ、組合員、賛助会員総勢146人が参加した。新ペリアによる競技の結果、優勝はソマールゴムの尾池重孝社長、準優勝が栃木の栃木義司社長、3位がケイアイ工業の五十嵐静壹社長で、山上理事長から商品が授与された。

平成31年度組合綱領作者の野崎日立ベルトサービス会長


 式典の最後に、平成31年度組合綱領が発表された。綱領は組合員から83点の応募があり、理事会で選考した結果、日立ベルトサービス野崎晃会長作の「組合発足40年新たな決意で明るい未来に挑戦しよう」に決まった。

祝賀会であいさつする小杉副理事長


 続いて午後6時から、加藤暢利常任理事(日加商工社長)の司会で40周年記念祝賀会が開かれた。冒頭、小杉茂夫副理事長(ミトヨ会長)が「平成最後の年に執り行われたという意味で、この40周年式典は記憶に残ると思う。今年の組合綱領にあるように、組合としても新たな決意で明るい未来に挑戦していく必要がある」とあいさつ、続けて乾杯の発声を務めた。約1時間半にわたる祝賀会の最後に、永田嘉男副理事長(平和ゴム商工社長)が、出席者の健勝、会社や組合、関連団体の発展を祈念し、三本締めを行い散会した。
 

山上理事長あいさつ、将来を見据え、組合運営に真摯に取り組む

 昭和25年、ゴム製品の統制が撤廃され、これに伴い戦前から続いた東部ゴムベルト商業協同組合は解散し、新たに戦後の復興を担い、またゴム業界の協調と親睦を目的に任意団体・東部ゴムベルト商業会が発足した。また、ゴムホース商業者間でも団体結成の動きが強まり、昭和32年に東部ゴムホース商業会が設立された。そして昭和40年に両商業会は合併し、東部工業用ゴム製品商業会、後の東部ゴム商業会が誕生した。その後、昭和53年12月に先輩方のご尽力により、現関東経済産業局の認可のもと法的団体として東部工業用ゴム製品卸商業組合が創立された。

 当時は現関東経済産業局や東京都中小企業団体中央会の方から「多品種複合機能部品を扱う業界で、かつ、経済行為を行わない広域にわたる商業組合は、全国でも、また、全産業の中でも異例となるので、維持発展させるには相当の覚悟をもって運営して欲しい」との助言をいただいたという。そして時代の変化に適応した組合運営を続け、昨年12月に40周年を迎えることができたことは大変光栄であり、先人の方々のご苦労に対し改めて感謝と尊敬の意を表したい。

 当組合の事業として、広域業界団体として本来の目的である情報の収集・提供・調査・研究とともに、各種研修会・勉強会・見学会などを遂行してきた。また、懇親・懇談の親睦事業についても今後より一層推進していきたいと考えている。これからも組合員や従業員が直接参加型で、有益に感じてもらえるような各種事業を実施していきたいと考えている。

 当組合は今後も支部活動や部会活動を中心とした事業をさらに充実させ、今日まで築き上げてきた40年の歴史と実績を大切にして、50年、60年、そしてさらなる将来を見据えた組合運営に真摯に取り組んでいきたい。

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