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東北ゴム商組理事長冨田和彦氏に聞く

組合員企業28社を訪問し「風通しよくしたい」

商社 2016-10-03


 今年6月に開催された東北工業用ゴム製品卸商業組合の通常総会で、新理事長に選任され、就任した冨田和彦冨田マテックス社長。就任あいさつで「今日、我々のライバルはインターネット販売だが、それを見据えて商業者はフェイス・トゥー・フェイスの原点に戻ることが大事だ」と話した。新理事長としての手腕が期待される冨田氏に、改めて東北ゴム商組の事業方針などを聞いた。

 ―東北ゴム商組を取り巻く環境について。
 「東北に限らず、地方は疲弊している。そうした中で当組合の関係する業種・業界では、インフラ復旧工事や災害公営住宅建設等の進捗との関連で復旧・復興需要の減少が明確になってきており、先行き楽観できない状況にある」

 ―理事長に就任して手がけたことは。
 「当組合の組合員数は現在29社で、当社(冨田マテックス)を除く28社の全組合員企業を訪問し、事業活性化のための情報収集を行うことにしている。第1弾として、就任早々の7月に、事務局長と一緒に役員以外の一般組合員を訪問し、就任のごあいさつをするとともに、今後の事業活動への協力をお願いしてきた。

 今年中に秋田、岩手、山形の各支部の組合員をまわり、来年はいわき支部を計画している。組合員企業を訪問することでコミュニケーションを密にし、風通しをよくしたいと考えている」

 ―今後の事業計画は。
 「本部主催では、組合員および賛助会員にとって参加する意義が十分に感じられる事業(展示会、講演会など)を企画していきたいと考えている。

 当組合は1979年11月に設立されて以来、今年で37年を迎え、3年後の2019年には組合設立40周年を迎える。それまでは組合員の皆さんの力を借りて事業の活性化に取り組み、仲間の輪を広げて、40周年を機に次の世代に組合の運営をバトンタッチしたいと考えている」

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