【特集】進化するゴム企業のホームページ
大塚ポリテックのHP活用術
工業用品 2016-10-03
大塚ポリテック(本社・埼玉県比企郡、大塚亮社長)は、自動車関連向け製品を主力にするゴム部品メーカー。本田技研工業などを主要顧客に、売上高の約8割を自動車向けが占めている。自動車以外では住宅建設、電気、重機・建機メーカーに製品を供給している。
生産品目はパッキン・シール類や防振ゴム、発泡ゴム製品、樹脂製品、ハイブリッド車や電気自動車のバッテリーケースやバッテリーカバーなど「広く、浅くさまざまな製品を開発・製造している」(大塚亮社長)。
生産拠点は、国内は福島県に2カ所、海外は中国・上海とフィリピンにある。フィリピンは昨年12月に第2工場が完成した。中国工場は製品の半数は日本に輸出、半数を現地で販売している。フィリピンは7割が日本向けで、残りが現地向け。中国拠点については、今後は現地販売を拡大し、日本向け製品の生産はフィリピンに集約する方針だ。
16年3月期の売上高は約82億円。国内自動車生産が低調だったことで売上高は微減したという。
同社ではホームページ(HP)を、14年秋に大幅リニューアルした。「HPは10数年前に開設したが、すべて社内の人員で作成した。ただし素人が作ったものなので、他社のHPに比べて、デザインやレイアウトなどの見栄えが良くなかったり、情報量が少なかったりと、あまり満足のいくようなものではなかった」(同)という。
そこで同社ではHPの大幅リニューアルを決断した。リニューアに際してポイントにしたのが、閲覧者から好印象を得られるようなデザインにするということ。
「私自身もそうなのだが、HPの優劣によって、その会社の印象が大きく変わってしまうと思う。良くできたHPを見るとその会社に対しても好印象を持つものだ。HPは企業の顔のようなものだと思う。そのためリニューアルに当たってはデザイン性を重視した」(同)
また、閲覧者が同社の情報を調べたい時に検索しやすくすることにも腐心した。
「当社は多くの製品・部品を製造している。またさまざまな技術を持っている。そのため製品情報、技術情報を充実させたいと思っていた。実際に情報量はリニューアル前の3倍以上に拡大した。その充実した情報を検索しやすくすることで、閲覧者の役に立つHPにし、当社に対する理解も深めてもらいたいと考えた」(同)
同社では、営業の際にプレゼン資料として活用できるようなHPを目指し、リニューアルに取り組んだ。
リニューアルでは、「問い合わせ」のページも設けた。これにより「これまでは一方通行の情報発信だったが、閲覧者と当社との双方向の情報交換ができるようになり、ビジネスチャンスが拡大した」(同)。
今後の目標は、英語版を掲載すること。「これにより、海外にも情報を発信し、さらにビジネスチャンスを拡大したい」(同)という。
「当社は“ゴムのコンビニ、材料カスタマイズ&スピーディーな試作”をキャッチフレーズにしている。そうした当社の特色をHPを通じて広く発信していきたい」(同)
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