PAGE TOP

賛助会員を交え商工懇談

ゴム商組、第34回全国連合会開催

商社 2016-09-20

西部 建機向けは昨年より状況悪化

 ■西部ゴム商組(森孝裕副理事長が報告)
 同業他社に数社集まってもらい聞いたところ、春ごろから雲行きが怪しくなってきた。西部地区は全体に低調に推移しており、特に家電向けは今後も期待できない見通しだ。自動車向けは一部動きが出ており、産業品向けも若干動きが出ているが、建機向けは昨年よりさらに状況が悪くなっている。

 このように業種別にみても、西部地区はネガティブな要素が多い。

四国 コンベヤ、高圧ホースが堅調

 ■四国ゴムベルト・ゴムホース商業会(秦幸助理事長が説明)
 ゴムベルト、ゴムホースに関しては、昨年はコンベヤベルトおよび高圧ホースの需要が堅調で、今年も引き続き内需は微増が見込まれる。しかし、物流費の高騰とエネルギーコストの上昇が深刻化しており、この問題が今後どのような影響を及ぼすのかが不安要素となっている。

 今後も底堅い需要は続くと思われるが、四国全体の需要を引き上げるような好要素は今のところなく、一進一退の状況が続いていくと予想される。

東部 食品機械、物流設備など好調

 ■東部ゴム商組(前田淳常任理事・ベルトホース部会長、加藤暢利常任理事・工業用品部会長が報告)
 品目別では樹脂搬送ベルトが好調、伝動ベルトはまずまずの状況であるが、ゴム搬送ベルトは不調で推移。ホースでは、高圧ホース、サクションホース、土木向けホースが減少傾向。市場別では、食品機械、物流設備、自動車生産設備、ロボット関連、半導体、建機排ガス規制関連、エレベータ・エスカレータ等が好調であった。

 特殊要因ではあるが、電力買取り価格の低下による太陽光パネル需要の減少、防振ゴムメーカーのデータ不正問題による部品切り替え等もあった。また採用で良い人材が獲得できず苦労していることや、工事関係の人手不足が問題になっている。

 工業用品関係では、個別の問題ではあるが、ネット通販についてはシーリング材や接着剤等がネット販売化に早めに切り替わった商材が見受けられ、他の商材に比べてネット通販による影響が出始めている。その他の商材については、いまだ影響はみられないと同時に、各商社がネット通販事業者の仕入先となっているケースが多く、「敵対」というよりは「共存共栄」という意見が多い。

 東京オリンピック関連では、一部道路関連土木工事、鉄道工事等が始まり、ゴム板を中心とした商材に動きがみられるが、いまだほんの一部限定という状況。都知事選も終わり、リオオリンピックが終了した後からの加速に期待している。

関連記事

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • とある市場の天然ゴム先物
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた