山石会長「2023年もモビリティの発展に貢献していく」
JATMA、3年ぶりに賀詞交換会を開催
タイヤ 2023-02-01
日本自動車タイヤ協会(JATMA)は1月26日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)で3年ぶりとなる新年賀詞交換会を開催した。
冒頭、あいさつに立った山石昌孝会長(横浜ゴム社長)は「賀詞交換会の開催は2021、2022年と中止せざるを得ず、今回は実に3年ぶりの開催となった。足元では新型コロナ感染者数が増加基調で推移していくなど不安要素があるものの、移動を伴う人々の活動は回復基調に向かっているので、今年こそは新型コロナが収束に向かうことを強く祈念している。
新型コロナの影響で2020年の世界貿易量は大きく落ち込んだが、2021年以降順調に回復し、世界貿易拡大の影響は2023年においても継続している。自動車は人々の根源的な欲求であり、モビリティの主役であり続けるとともに、自動車タイヤはこれを支える重要な部品の一つであり続ける。自動車が社会的、技術的にどのような変化の波に洗われようとも、タイヤの位置づけが変わることはない。安全と環境がタイヤに求められ続けることも変わらないと考えている。
自動車を利用する人々の生命を守ると同時に、タイヤの製造・利用・リサイクルの過程で生じる環境負荷を極小化する、これこそが、社会がタイヤに求める普遍的な価値だと思う。自動車タイヤという商品をグローバルに提供する事業者の団体であるJATMAは、この普遍的な価値を高い次元で両立させていくことを通じ2023年においても、グローバルなモビリティの発展に貢献していきたいと願っている」とあいさつをした。
続いて、来賓として経済産業省製造産業局長の山下隆一氏からもあいさつがあった。
乾杯の発声は山本悟副会長(住友ゴム工業社長)が行い「昨年は新型コロナウイルスの影響で様々な制限を受けた。また、原材料の高騰や半導体不足による自動車の減産など、さまざまな厳しい環境の中にいた。今年もなかなか先が見通せない状況だ。しかしながら、いかなる環境においても、将来のモビリティ社会、そしてサステナブルな社会は止まらず、必ず進むものと確信している。様々な業界、行政の皆さんと協力をし、先進的なモビリティ社会、そしてサステナブルな社会に貢献できるように、これからも力を合わせて前に進んでいきたい」と語り、杯を上げた。
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