自動車生産台数、国内販売台数の減少を受け、2023年比4%減の1億114万4,000本に下方修正
JATMA、2024年自動車タイヤ国内需要年央見直し
タイヤ 2024-07-22
日本自動車タイヤ協会(JATMA、山本悟会長=住友ゴム工業社長)は7月16日、「2024年自動車タイヤ国内需要年央見直し」を発表した。それによると、2024年の見通しは、新車用が3,725万1,000本で前年比94%、市販用が6,389万3,000本で同98%、特殊車両用が131万3,000本で同98%、二輪車用が217万1,000本で同99%と予想。四輪車用計では当初見通しを403万本下回る1億114万4,000本で同96%と予想。2024年の自動車生産台数および国内販売台数が当初見通しを下回る見込みのため、タイヤ生産も当初見通しを下方修正した。なお、コロナ前の2019年との比較では、新車用が85%、市販用が91%、特殊車両用が88%、二輪車用が99%となり、四輪車用計では88%を見込んでいる。

コロナ前の2019年比では12%減に
■需要見通しの前提

2024年の実質経済成長率は、当初見通しの1.5%から0.4%に修正(2023年実績は1.8%)。
自動車生産台数は、2023年実績が899万9,000台だったのに対し、2024年は当初見通しの910万8,000台から845万6,000台に修正(2023年比94%)。国内販売台数は2023年実績が477万9,000台だったのに対し、2024年は当初見通しの487万台から435万6,000台に修正(同91%)。輸出は2023年実績が442万3,000台だったのに対し、2024年は当初見通しの451万台から445万6,000台に修正(同101%)した。
■新車用タイヤ需要見通し

◇乗用車用タイヤ=上期実績は前年同期比90%となった。下期も前年同期を下回ると見込み、年間では3,136万1,000本で前年比93%に修正した。
◇小形トラック用タイヤ=上期実績は前年同期比85%となった。下期は前年同期並みと見込み、年間では460万3,000本で前年比93%に修正した。
◇トラック・バス用タイヤ=上期実績は前年同期比106%となった。下期は前年同期を下回ると見込み、年間では128万7,000本で前年比102%に修正した。
■市販用タイヤ販社販売需要動向


◇乗用車用タイヤ=夏用タイヤの上期実績は前年同期比98%となった。下期は前年同期を上回ると見込み、年間では3,097万本で前年比100%に修正した。冬用タイヤの上期実績は前年同期が高水準だった影響により、前年同期比33%となった。下期は前年同期を上回ると見込み、年間では1,505万7,000本で前年比100%に修正した。
◇小形トラック用タイヤ=夏用タイヤの上期実績は前年同期比97%となった。下期は前年同期を上回ると見込み、年間では846万5,000本で前年比99%に修正した。冬用タイヤの上期実績は前年同期が高水準だった影響により、前年同期比50%となった。下期は前年同期を上回ると見込み、年間では441万4,000本で前年比99%に修正した。
◇トラック・バス用タイヤ=夏用タイヤの上期実績は前年同期比96%となった。下期は前年同期を上回ると見込み、年間では263万5,000本で前年比99%に修正した。冬用タイヤの上期実績は前年同期が高水準だった影響により、前年同期比41%となった。下期は前年同期を上回ると見込み、年間では248万2,000本で前年比99%に修正した。
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