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2019年比では7%減でコロナ前に届かず

JATMA 2023年自動車タイヤ国内需要年央見直し/2022年比1%増の1億991万4,000本

タイヤ 2023-07-24

 日本自動車タイヤ協会(JATMA、山石昌孝会長=横浜ゴム社長)は7月14日、「2023年自動車タイヤ国内需要年央見直し」を発表した。それによると、2023年の見通しは、新車用が前年比110%、市販用が同97%、特殊車両用が同96%、二輪車用が同97%と予想。四輪車合計では当初予想を95万3,000本下回る1億991万4,000本で同101%に修正した。2022年比では若干の増加を見込むものの、コロナ前の2019年比では93%を見込んでいる。国内自動車生産がコロナ禍前の回復に遠く、新車用がその影響を受けていることなどから、2019年水準には届かないと見込む。

 ■需要見通しの前提
 2023年の実質経済成長率は、当初予想の2.2%から1.5%に修正(2022年は1.0%)。

 自動車生産台数は2022年が783万5,000台、2023年が当初予想の850万7,000台から862万7,000台に修正(2022年比110%)、国内販売台数は、2022年が420万1,000台、2023年が当初予想の462万1,000台から486万7,000台に修正(同116%)、輸出台数は2022年が381万3,000台、2023年が当初予想の417万8,000台から395万7,000台に修正(同104%)した。

 ■新車用タイヤ需要見通し
 ◇乗用車用タイヤ=上期実績は前年同期比120%となった。下期も前年同期を上回ると見込み、年間では3,194万6,000本・前年比111%に修正した。

 ◇小形トラック用タイヤ=上期実績は前年同期比106%となった。下期は前年同期を下回ると見込み、年間では506万本・前年比102%に修正した。

 ◇トラック・バス用タイヤ=上期実績は前年同期比112%となった。下期は前年同期を下回る見込み、年間では115万4,000本・前年比103%に修正した。

 ■市販用タイヤ販社販売需要動向


 ◇乗用車用タイヤ=夏用タイヤの上期実績は前年同期比92%となった。下期は前年同期を上回ると見込み、年間では3,263万1,000本・前年比97%に修正した。冬用タイヤの上期実績は前年同期比137%となった。下期は前年同期を下回ると見込み、年間では1,644万4,000本・前年比101%に修正した。

 ◇小形トラック用タイヤ=夏用タイヤの上期実績は前年同期比93%となった。下期は前年同期を上回ると見込み、年間では895万7,000本・前年比98%に修正した。冬用タイヤの上期実績は前年同期比127%となった。下期は前年同期を下回ると見込み、年間では456万5,000本・前年比96%に修正した。

 ◇トラック・バス用タイヤ=夏用タイヤの上期実績は前年同期比88%となった。下期は前年同期を上回ると見込み、年間では286万7,000本・前年比96%に修正した。冬用タイヤの上期実績は前年同期比144%となった。下期は前年同期を下回ると見込み、年間では255万3,000本・前年比96%に修正した。

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