モビリティ社会の発展へ着実に歩みを進める
JATMA、新年賀詞交換会を開催
タイヤ 2024-01-22
日本自動車タイヤ協会(JATMA)は1月18日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)で新年賀詞交換会を開催した。
冒頭、あいさつに立った山石昌孝会長(横浜ゴム社長)は、「世界情勢が政治面だけでなく、グローバル経済にも大きな影響を与えている。これまでの世界では、経済活動のグローバルな統合という大きな流れが存在していたが、今起きているさまざまな出来事がこれまでの経済上の流れを逆転させ、世界がブロック経済化することの可能性に大きな危惧を抱いている。問題の解決は容易ではないが、それでもなお隘路を切り開き、世界が経済活動の統合という流れに戻ることを期待している。
ただ、こうした世にあっても、人はその根源的な欲求であるモビリティを求める。自動車はモビリティの主役であり、自動車タイヤはこれを支える最重要商品の一つだ。自動車が社会的、技術的にどのような変革の波に洗われようとも、タイヤのこの位置付けが変わることはない。同時に、安全と環境が達成すべき目標であることも変わらない。自動車を利用する人々の生命を守り、同時に製造、利用、リサイクルの過程で生じる環境負荷を極力小さくする。これこそが我々の提供するタイヤが有すべき普遍的な価値だ。変わる世にあっても、変わらぬ価値。我々に求められる価値の本質を見据え、JATMAは山積する課題の解決、グローバルなモビリティ社会の発展に向けて、着実に歩みを進めていく」とあいさつした。
続いて、来賓の経済産業省大臣官房審議官(製造産業局担当)の浦田秀行氏が「タイヤ業界では、省エネ性能を高めたタイヤの販売強化やタイヤの摩耗粉塵削減など、これまでも環境問題、GXに真剣に取り組んできている。政府のGXに向けた政策、あるいは国内投資促進に向けた政策が効果を上げていく中で、タイヤ業界のビジネスチャンスも拡大していくことを期待している。また、タイヤのケミカルリサイクルの促進や原材料の転換、革新的な取り組みもしていると聞いている。そうした取り組みを通じ、我が国のカーボンニュートラルの実現に向けて、タイヤ業界としてさらに貢献してもらえることを期待している」とあいさつした。
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