リサイクル率は前年比5ポイント減
JATMA、2021年の廃タイヤリサイクル状況を発表
タイヤ 2022-05-09
日本自動車タイヤ協会(JATMA)は4月25日、2021年(1~12月)の廃タイヤ(使用済みタイヤ)リサイクル状況を発表した。
それによると、2021年の日本国内における廃タイヤ(使用済みタイヤ)の発生量は「タイヤ取替え時」「廃車時」の合計で、本数で9,100万本(前年比500万本増)、重量で98万7,000トン(同5万トン増)となった。
内訳をみると「タイヤ取替え時」の発生量は、市販用タイヤの販売が回復したことなどから、本数で7,700万本、重量で85万4,000トンとなり、前年と比較して本数、重量ともに増加した。
一方、「廃車時」の発生量は、本数で1,400万本、重量で13万3,000トンとなり、前年と比較して本数、重量ともに増加し、本数ベースではコロナ前に近い水準まで回復した。
2021年の廃タイヤ(使用済みタイヤ)リサイクル利用量は、前年より8,000トン減少し、合計90万4,000トンとなり、リサイクル率は92%と5ポイント低下した。特に兵庫県内で廃タイヤを利用していたガス化炉が、2020年3月に操業を終了した影響が大きく、その分、近隣地域の埋め立て処分量が増加傾向にある。なお、国内の熱利用先が廃タイヤの切断品/破砕品を購入する際の価格は下げ止まり傾向を示している。
なお同統計は、日本国内で発生した廃タイヤ(使用済みタイヤ)の処理状況を把握するためのものであるため、ここには集計されていないが、近年、国内の熱利用先が海外から廃タイヤの切断品/破砕品を有価購入する状況が続いている。2021年の年間輸入量は約7万5,000トンとなり前年より約2万4,500トン減少した。
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