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17年11月に、最新の研究結果を発表

米でタイヤ産業世界CEO会議を開催

タイヤ 2018-01-31

会議に出席した世界のタイヤ企業CEO


 ブリヂストン、横浜ゴム、東洋ゴム工業をはじめ欧州、米国、韓国の主要タイヤメーカーのCEO(最高経営責任者)が一堂に集まり、さる17年11月17日に米国・カリフォルニア州で「タイヤ産業世界CEO会議」を開催した。同会議は05年3月スイスで初めて開催されて以来、今回で7回目。

 CEO会議のメンバーは11社で、今回は日本からブリヂストンの津谷正明CEO、横浜ゴムの山石昌孝社長、東洋ゴム工業の清水隆史社長が出席。欧州から仏ミュシュラングループ、独コンチネンタルAG、米国からザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー、韓国からハンコックタイヤのCEOが出席した。

 会議では、タイヤが健康と環境に及ぼし得る影響を検討する、現在継続中のタイヤ産業プロジェクト(TIP)の最新結果を発表した。主な研究結果として、①タイヤと道路の摩擦により発生する摩耗粉塵(TRWP)の研究では、包括的なリスク評価の結果をもとに、過去の研究結果を裏付ける形で、TRWPが健康と環境に対し安全であると考えられることが立証された、②廃タイヤ(ELT)に関する報告書を発行し、51カ国(世界の自動車の約89%を保有)でのELTの管理方法、リサイクル方法、リサイクル率が含まれ、さらにいくつかの新しい有益な用途が紹介された――などが報告された。

 なお、TIPに参加する企業のタイヤ生産能力は世界の約65%に相当する。この進捗内容については、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)によって選出された第三者保証グループにより客観的な視点で審議を受けており、最近では16-17年の研究結果を17年の9月7日に審議した。

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