堀場製作所は、「車両熱マネジメントシステム評価設備」の提供を本格展開する。それに伴い、同設備の導入を前提としたユーザー向けに、トライアルやトレーニングも個別に実施する。

E-LAB内の車両熱マネジメントシステム評価設備

 車両熱マネジメントとは、車両のモーター・バッテリーの温度を最適に管理すると同時に、その熱を社内空調に利用するなど熱エネルギーを効率的に利用・管理する手法。自動車業界においてもその重要性は高まっており、特に電気自動車(EV)では、航続距離の延長やバッテリーの長寿命化にも寄与する技術として注目されている。

 同設備では、EVやハイブリッド車に求められる高度な熱マネジメントシステムを評価できる。バッテリーやモーターなどの熱を模擬し、ラボ内で-30℃から50℃までの幅広い温度条件やさまざまな走行状態を再現した試験が可能だ。これまで試作車を用いて実施していた試験を同設備で行うことで、開発期間の短縮や試作車数の削減など、コストダウンに貢献する。

 ゴム関連製品における使用例については「熱マネジメントシステムの“構成部品”として組み込んだ際の効果を評価できる。例えば、冷却ホースを熱マネジメントシステム内の冷却水回路に組み込んで評価するといったケースが考えられる。具体的な評価方法は対象製品や評価目的に応じて検討する」(堀場製作所)としている。

 また、同サービスの本格展開に伴い、研究開発・生産拠点「HORIBA BIWAKO E-HARBOR」(滋賀県大津市)内にある自動車開発試験設備「E-LAB」を今年5月に一部リニューアルし、同設備を導入した。最新の「車両熱マネジメントシステム評価設備」をユーザーに提供するとともに、既存のバッテリー評価設備などと組み合わせた複合的なソリューション開発にも取り組む。