近年、グローバルなサプライチェーンにおいて、原材料調達が森林破壊や生物多様性の損失に加担しているリスクは、企業経営における看過できない重要課題となっている。特に、タイヤや自動車部品の主原料である天然ゴムの調達において、森林破壊や生物多様性の損失への関与を厳しく問われるようになっている。特に欧州の森林破壊防止規則(EUDR)などの規制により、企業には「そのゴムがどこで、どのように作られたか」という明確な証明が求められている。
しかし、ゴムのサプライチェーンは極めて複雑である。無数の小規模農家から収集業者が買い集め、加工工場へと運ばれる過程で、原材料の「出自」を完全に追跡することは、従来の書類ベースの管理では限界に達している。

こうした課題に対し、国際航業は、衛星画像と高度な地理空間解析技術(GIS)を活用し、原材料調達先に潜む環境リスクを客観的データに基づいて可視化・モニタリングするサービス「診ま森(みまもり)GLOBAL」を展開している。本稿では、同サービスの技術的概要と、製紙業界における活用事例、および今後の展望について解説する。

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