2023年3月期業績
オカモト、生活用品は増収増益
決算 2023-05-15
オカモトの2023年3月期業績は、売上高が990億7,600万円で前期比10.6%増、営業利益が68億9,800万円で同8.5%減、経常利益が79億2,200万円で同14.9%減、純利益が48億9,300万円で同12.3%減だった。
セグメント別にみると、産業用製品は売上高が640億8,300万円で同12.1%増、営業損失が500万円(前年同期は16億800万円の利益)。
一般用フイルムおよび産業用フイルムは、春先の需要が回復傾向となり増収。工業用フイルムは、サプライチェーンの混乱による市場在庫過多の影響により減収。建材用フイルムは、住宅需要の落ち込みによる影響があったが新規商権の取り込みにより増収。多層フイルムは、工業材料用の需要低迷で減収。壁紙は、新規案件の受注および価格改定の影響で増収。農業用フイルムは、価格改定と値上げ前の駆け込み需要により増収となった。
自動車内装材は、各自動車メーカーの半導体不足解消に伴う増産計画は実現されなかったものの、受注拡大により増収。フレキシブルコンテナは、石油化学向けの需要が増加したことで増収。粘着テープは、包装用テープの販売が堅調に推移し増収。工業テープは、精密機械用の受注が堅調に推移したため増収となった。
食品衛生用品は、業務用ラップおよび小巻ラップは新規採用で増収となったが、手袋衛生用品は前期並み。食品用吸水・脱水シートであるピチット製品は、外食関連は回復傾向で推移したものの、水産加工向けが漁獲高不安定の影響で前期並み。研磨布紙等は、機械工具商向け研磨布および精密加工用フイルム製品が堅調に推移し、半導体向けの研磨材が伸長したことから増収となった。
生活用品は売上高が347億6,100万円で同8.0%増、営業利益が86億3,400万円で同13.6%増。
コンドームは、自粛緩和と訪日客の増加により増収。浣腸は、主要卸店の受注減および海外向けの出荷時期の変更の影響により前期並み。除湿剤は、3月に気温上昇により湿度が高まり店頭での販売が好転し増収。カイロは、年末年始の急激な気温低下と需要の増加により増収となった。
手袋は、炊事用(家庭用)は拡販により堅調だったが、医療用および産業用が供給過多の影響で減収。メディカル製品のうち滅菌器は、特需の反動により販売台数が減少。ブーツおよび雨衣は、ホームセンターなどでの消費者購買意欲の低迷で店頭での販売が振るわず減収。シューズは、輸入品のサプライチェーンの混乱からの回復がみられたことで増収となった。
物流受託事業および太陽光発電事業のその他は売上高が34億4,300万円で同3.1%減、営業利益が3億1,200万円で同10.5%増となった。
2024年3月業績は、売上高1,000億円で前期比0.9%増、営業利益70億円で同1.5%増、経常利益80億円で同1.0%増、純利益51億円で同4.2%増を見込んでいる。
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