PAGE TOP

2023年3月期第3四半期業績

バルカー、シール製品事業は増収増益

決算 2023-01-31

 バルカーの2023年3月期第3四半期(2022年4~12月)業績は、売上高が456億6,100万円で前年同期比18.0%増、営業利益が65億2,600万円で同40.8%増、経常利益が67億2,400万円で同39.2%増、純利益が54億4,600万円で同65.1%増だった。

 セグメント別にみると、シール製品事業は売上高が303億1,000万円で同18.0%増、営業利益が52億7,400万円で同37.8%増。半導体製造装置・デバイス向けなどの先端産業市場の売り上げが高水準の実績になったことに加え、国内のプラント定期修繕の動向を反映してプラント市場の販売も堅調に推移した。

 機能樹脂製品事業は売上高が130億500万円で同18.4%増、営業利益が12億9,800万円で同38.8%増。先端産業市場の売り上げが拡大したことに加え、一般産業機器や輸送用機器向けなどの機器市場および高機能化学品用などのプラント市場の販売も増加した。

 シリコンウエハーリサイクル事業他は売上高が23億4,500万円で同16.9%増、営業損失が4,600万円(前年同期は1億2,600万円の損失)。主力事業は堅調に推移したものの、新規事業分野を含むH&S事業は開発費用などが先行的に発生した。

通期業績予想を上方修正

 同社は2023年3月期通期業績予想を上方修正した。第3四半期業績が主に先端産業市場における販売が想定以上の水準となったことに加え、サプライチェーンの整備などの事業構造改革や原価低減に向けた取り組みを推進したことにより、売上高および各利益ともに前回発表予想を上回る見込み。

 ■2023年3月期通期業績予想
 ◇売上高=610億円(前回予想560億円、増減率8.9%増)◇営業利益=85億円(同65億円、同30.8%増)◇経常利益=87億円(同67億円、同29.9%増)◇純利益=63億円(同48億円、同31.3%増)

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物