PAGE TOP

振動、超音波センシング全般に対応可能なAI技術を開発

バルカー、AI技術を搭載した設備異常検知システムの提供を開始

工業用品 2024-04-10

 バルカーは、AI・ディープラーニング技術のコンサルティングと開発を行うリッジアイと共同で、回転機器の振動・超音波センシング全般に対応可能なAI技術を開発し、同技術を搭載した設備異常検知システム「VHERME」(ベルム)を開発した。

 ベルムは、バルカーの回転機器に対する異常検知ノウハウとリッジアイのAI技術を組み合わせることによって、機器異常検知における現場ニーズに柔軟に対応できるシステム。

 従来、異常検知システムを開発するには正常データと異常データの両方を用いてモデル学習する必要があり、加えて、正常と異常の境界を判定する「閾値」の設定には、専門的な知見が求められていた。システムのモデル構築に労力を必要とし、運用する上でも「閾値」の適正管理が難しいという課題があった。

 今回共同開発したベルムでは、正常データのみでモデルを構築・運用しながらAIが閾値の推奨値を提案。従来と比較し、モデル構築に係る効率化と運用における課題の解消が期待できる。センサー設置後から1週間で現場運用が可能で、閾値の推奨値をもとに再学習を図り継続的に判定精度が向上する。

 なお、同システムはサブスクリプションでのサービス提供となり、バルカーの開発する設備点検プラットフォーム「MONiPLAT」(モニプラット)サービスの一つとして提供する予定。

関連記事

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物