作業性・生産性が向上、環境にも貢献
トヨックス、耐熱100℃の超柔軟なフッ素ホースを新発売
工業用品 2023-01-31
トヨックスは、食品・化粧品・製薬業界向けに、新構造のフッ素ホース「フッソサーモ-S100℃ホース」(特許取得済み)を1月23日に新発売した。
新製品は内層に4フッ化系フッ素樹脂を、外層にはシリコーンゴムを使用した多層補強構造のホースで、フッ素樹脂とシリコーンゴムの長所を併せ持たせた日本初の商品。
そのため①耐熱100℃対応で油分を含む流体も使用可能②洗浄時130℃スチーム(短時間)使用可能で洗浄効率が良い③従来のフッ素ホースに比べ大幅に柔らかい、という従来にない特徴を兼ね備えていえる。
耐熱性については、従来のフッ素ホース(同社製品)の使用温度上限である80℃を超える100℃まで使用が可能。またシリコーンホース(同社製品)では70℃を超える油分を含む流体は流せなかったが、同製品は100℃まで対応できより幅広い用途に対応が可能になった。
ホース洗浄については、従来は耐熱性に優れスチーム洗浄もできるシリコーンホースを使用しても臭いや着色を洗浄するには時間がかかっていた。また非粘着、撥水性に優れたフッ素ホースを使用する場合も80℃までの温度でしか洗浄ができず、同様に洗浄時間がかかることが問題となっていた。
「フッソサーモ-S100℃ホース」は、こうした問題を解消した製品で、130℃のスチーム洗浄(短時間)が可能となり、フッ素ホースの80℃温水洗浄との比較では洗浄時間が2分の1に、またシリコーンホース比では130℃スチーム洗浄で3分の1の洗浄時間で臭い残りをなくすことができ、着香着色を抑えることができる(同社内規格試験結果によるもので、試験条件により結果は異なる)。
柔軟性については、ユーザーからさらなる柔軟性を求める要望が多く寄せられていた。
そこで同製品では、外層にシリコーンゴムを使用することで、従来のフッ素ホースに比べ曲げ反発を最大45%低減(同社製品比)させた。そのため配管作業やホースの取り回しが格段にしやすくなり、作業負担を軽減。
サイズは、内径12.7ミリ、15.9ミリ、19.5ミリ、25.4ミリの4タイプを揃え、ホースだけでなくフェルールタイプの加締品も同時に品揃えし、液だまりしにくい構造からコンタミ防止や洗浄性を高めている。ホースは食品衛生法(令和2年厚生労働省告示第196号)に適合し、FDA DMF TypeⅡ(No.25486)登録製品でもある。
同社では「フッソサーモ-S100℃ホース」を、作業性や生産性を改善し現場ユーザーの課題解決に役立つ製品として、食品、化粧品、製薬業界等で拡販をはかる方針。
また洗浄時間の短縮による上水や洗浄剤の使用量の減少、それに伴う電気代の低減も可能で、「生産ロス減による使用材料の削減」「省エネルギー化の推進」「環境負荷低減」「脱炭素社会の実現」にも寄与する。
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