Cetimの協力による共同開発プロジェクトおよびトレーニングを始動
日本ミシュランタイヤ、GAMで「金属積層造形トレーニングプログラム」を開始
工業用品 2023-01-31
日本ミシュランタイヤと 群馬積層造形プラットフォーム(GAM)は、仏・国立産業技術センター「Technical Centre for Mechanical Industries」(Cetim)が GAM 加入し、Cetimの持つ技術や設備を使った共同開発プロジェクトや、Cetimのノウハウを取り入れた「金属積層造形トレーニングプログラム」を開始したと発表した。
Cetimは2022年6月1日、日本市場でトレーニングやサービスを展開することを目的として、GAMに正式加入。金属積層造形技術を軸としたオープンイノベーション型プラットフォームであるGAMは、これによって金属積層造形の高い技術力とノウハウの共有を受けることが可能となった。
2022年11月にはGAMのメンバー企業がパーツを設計し、それを金属3Dプリンターで製造して性能、品質、価値を検証する共同開発プロジェクトが始動した。現在、3件のプロジェクトが並行して進行しており、そのうち2件は群馬県太田市にあるミシュランAMアトリエの金属3Dプリンターを使用している。
また、もう1件にはCetimが参画し、自動車部品製造に使用する金型に金属積層造形技術を適用しており、Cetimが3Dプリンターを用いたパーツ製造を行い、GAMと共同で AM※による造形の優位性の評価・検証を行う。これらのプロジェクトは今春に完了し、結果を公表する予定となっている。
※AM(Additive Manufacturing)=立体物を輪切りにした断面データをもとに、樹脂・粉体などの薄い層を積み重ねて立体物を製作する技術のこと。積層造形、付加製造とも呼ばれ、複雑な形状が自由に成形可能となることから、航空宇宙産業・自動車・医療分野等に幅広く適用される。金属積層造形のビジネス展開は、欧米ではすでに広く始まっており、ミシュランもその一翼を担っている。
GAMでは製品開発・製造に欠かせないデジタルモノづくり人材を育てるため、技術者のリスキリングを積極的に行っている。3Dプリンターによる付加価値の高い製品製造を担える人材を育てるトレーニングプログラムを実施している。
「金属積層造形トレーニングプログラム」は初級・中級・上級の3段階で構成されており、そのうち中級のポストプロセスに関するトレーニングにCetimのノウハウと教材が提供され、プログラムの充実に大きく貢献している。
トレーニングでは「ミシュランAMアトリエ」(日本ミシュランタイヤ太田サイト設置)を利用し、金属積層造形技術を適用するために必要な設計、ソフトウェア、材料、設備を学ぶ。
日本のものづくりおよび自動車産業の集積地である群馬県は、ミシュランが1991年からR&D拠点を置く地でもあり、ミシュランとGAMは金属積層造形によるデジタルモノづくりを目指す国内企業の参加を歓迎し、ここからさらなる革新的なビジネス創出を加速していく。
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