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2022年11月期業績

川口化学工業、ゴム薬品部門は0.9%増収

決算 2022-04-06

川口化学工業の2022年11月期第1四半期(2021年12月~2022年2月)業績は、売上高が19億4,300万円で前年同期比7.3%増、営業利益が1億1,400万円で同9.8%増、経常利益が1億1,700万円で同12.6%増、純利益が9,500万円で同20.9%増だった。
 セグメント別にみると、化学工業薬品事業は売上高が19億3,300万円で同7.3%増、営業利益が1億600万円で同10.6%増。

 ゴム薬品部門は売上高が11億1,300万円で同0.9%増。国内の工業用品向け製品は、自動車関連産業の世界的な半導体不足、感染症の再拡大による減産の影響を受け、自動車部品関連向け製品は減収。一方、老化防止剤は需要増に対応したことで大幅に増収。医療用ゴム用途製品は、需要増に対応し販売を伸ばし、国内全体では増収。タイヤ向け製品は、加工助剤の拡販と堅調な輸出向けタイヤ生産により顧客の稼働が好調に推移し、増収。合成ゴム向け製品は、世界的なサプライチェーンの混乱の影響を受け、減収となった。

 海外向けは、医療用ゴム用途製品の販売に注力し、増収となった。
 樹脂薬品部門は売上高が2億4,800万円で同47.1%増。国内向けは、主要顧客であるアクリル酸・アクリル酸エステルの生産が堅調に推移したことで重合防止剤が増収。海外向けは、中国を中心とした拡販活動により、新規顧客を獲得し、増収となった。

 中間体部門は売上高が2億8,600万円で同1.3%増。界面活性剤中間体は、主要製品の需要が低調に推移したことにより減収。農薬中間体は、主要製品の販売好調により大幅な増収となった。医療中間体は、医療用途脱水縮合剤の売り上げが減収となった。

 その他部門は売上高が2億8,600万円で同15.6%増。環境用薬剤は、全体的な需要が堅調に推移したことで増収。電子材料用途脱水縮合剤の売り上げは、顧客要望に対応したことで増収。新規用途向けは、合成技術を基盤とする製品の販売に注力し、増収となった。
 不動産賃貸事業は売上高が900万円で同横ばい、営業利益が700万円で同横ばいとなった。

業績予想を上方修正
 同社は2022年11月期第2四半期業績予想および、2022年11月期通期業績予想の上方修正を発表した。第1四半期は国内自動車産業サプライチェーンの在庫水準が高レベルで維持されたことから、売上高は当初見込みを確保できると予想。合わせて生産活動においても順調に推移すると予想。一方、原材料高を受け、製品価格への転嫁を維持することを重要課題としている。

 ■2022年11月期第2四半期業績予想
 ◇売上高=40億円(前回予想39億5,000万円、増減率1.3%増)◇営業利益=1億5,000万円(同1億2,000万円、増減率25.0%増)◇経常利益=1億5,000万円(同1億2,000万円、増減率25.0%増)◇純利益=1億円(同8,000万円、同25.0%増)

 ■2022年11月期通期業績予想
 ◇売上高=82億5,000万円(前回予想79億5,000万円、増減率3.8%増)◇営業利益=3億円(同2億5,000万円、同20.0%増)◇経常利益=3億円(同2億5,000万円、20.0%増)◇純利益=2億円(同1億8,000万円、同11.1%増)

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