連載「つたえること・つたわるもの」(50)
視覚障害者への〈声かけ・サポート〉、どう介助したらよいか。
連載 2018-10-09
また、静岡県が作成した「声かけ・サポート」ハンドブックは、三色刷りのイラスト図解とコンパクトな説明が、「声かけ・サポート」の経験がない、介助初心者にもよくわかる内容になっている。トップページにあるキャッチコピー「こ・え・か・け」が、〈声かけ・サポート〉における重要なポイントである。
「こ」えをかけて、意思を確かめて
まず、声をかけて、介助が必要かどうか、相手の意志を確かめます。
「え」きのホームや階段などで
駅のホームや階段、通路などで、様々なお手伝いの方法があります。
「か」くにんしてからお手伝い
相手がしてもらいたいことを、しっかりと確認します。
「け」っして、だまって離れない
お手伝いが終わったら、いまの状況や場所を説明してください。
埼玉県と静岡県の〈声かけ・サポート〉ハンドブックはPDFで閲覧できる、以下のwebサイトをチェックしてほしい。この二つのハンドブックによって、視覚障害者へのさらなる理解を深めたい。
埼玉県(https://www.pref.saitama.lg.jp/b0102/nanbutiiki/documents/koekakehandbook.pdf)
静岡県(https://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-320/documents/handbook.pdf)
【プロフィール】
原山 建郎(はらやま たつろう)
出版ジャーナリスト・武蔵野大学仏教文化研究所研究員・日本東方医学会学術委員
1946年長野県生まれ。1968年早稲田大学第一商学部卒業後、㈱主婦の友社入社。『主婦の友』、『アイ』、『わたしの健康』等の雑誌記者としてキャリアを積み、1984~1990年まで『わたしの健康』(現在は『健康』)編集長。1996~1999年まで取締役(編集・制作担当)。2003年よりフリー・ジャーナリストとして、本格的な執筆・講演および出版プロデュース活動に入る。
2016年3月まで、武蔵野大学文学部非常勤講師、文教大学情報学部非常勤講師。専門分野はコミュニケーション論、和語でとらえる仏教的身体論など。
おもな著書に『からだのメッセージを聴く』(集英社文庫・2001年)、『「米百俵」の精神(こころ)』(主婦の友社・2001年)、『身心やわらか健康法』(光文社カッパブックス・2002年)、『最新・最強のサプリメント大事典』(昭文社・2004年)などがある。
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