三洋貿易の2026年9月期第3四半期(2025年10月~2026年6月)業績は、売上高が1,075億3,500万円で前年同期比8.8%増、営業利益が65億5,700万円で同18.5%増、経常利益が67億1,400万円で同11.2%増、純利益が54億600万円で同18.3%増だった。

 セグメント別にみると、ファインケミカルは、売上高が350億800万円で同8.5%増、営業利益が25億3,900万円で同28.8%増。

 ゴム関連商品は、一部海外グループ会社で需要減の影響があったが、国内向け原材料需要が好調に推移したことに加え、販売価格の見直しが奏功し、増収増益となった。

 化学品関連商品は、インキ・塗料・接着剤原材料など国内主力商材の需要低迷は継続しているものの、供給不安を背景とした先取り需要の取り込みに加え、新規商売の立ち上がりや販売価格見直しの効果により、増収増益となった。

 インダストリアル・プロダクツは、売上高が304億1,400万円で同8.7増、営業利益が27億7,900万円で同21.5%増。

 モビリティ関連商品は、中国の景気減速の影響を受けたが、米国での自動車生産の好調に加え、EMAS SUPPLIES & SERVICES(EMAS社)の全株式取得による連結化および為替変動の影響により、増収増益となった。

 海外では、メキシコでの追加関税対応により、Sun Phoenix Mexicoの収益は低調に推移した。中国は、競争激化による日系自動車メーカーの減産が続くなか、Sanyo Trading (Shanghai)におけるコスト削減活動により、利益は改善した。アセアンは、一部地域向け輸出の好調と円安影響により、Sanyo Trading Asia(タイ)は増収増益となった。

 サステナビリティは、売上高が94億700万円で同10.6%増、営業利益が9億5,300万円で同27.3%減。

 グリーンテクノロジー関連商品は、飼料加工機器の関連消耗品販売が堅調に推移したことに加え、木質バイオマス関連事業における大型案件の工事進行基準に伴う売り上げが寄与し、増収増益となった。

 コスモス商事は、洋上風力発電関連機材の案件を成約し来期に向けた積み上げが進んだものの、海洋開発関連事業の端境期となる影響で海洋調査資機材関連販売が減少し、地熱関連機材販売の伸びも限定的であったことから、減収減益となった。

 ライフサイエンスは、売上高が315億6,300万円で同8.6%増、営業利益が16億2,700万円で同25.3%増。

 マテリアルソリューション関連商品は、電材などの輸出、機能性添加剤などの輸入ビジネスが伸長し、増収増益となった。科学機器関連商品は、需要の回復を背景に複数案件の納入が進み、増収増益となった。ワイピーテックが取り扱う機能性飼料原料は販売数量が伸長し、増収となった。一方、スクラムが取り扱うバイオ分野の研究支援機器は遺伝子解析関連機器の代理店契約終了の影響で不調だった。

 通期業績予想を上方修正

 同社は2026年9月期通期業績予想を上方修正した。第3四半期において、ファインケミカルセグメントの国内向け原材料需要の堅調な推移に加え、インダストリアル・プロダクツセグメントにおけるEMAS社の全株式取得による連結化、サステナビリティセグメントにおける飼料加工機器の関連消耗品販売の好調ならびにライフサイエンスセグメントにおける電材等の輸出および機能性添加剤等の輸入ビジネスの伸長などにより、売上高は順調に推移した。

 利益面についても、売上高の増加に加え、販売価格の見直しが進展したことにより、海洋開発関連事業やバイオ関連事業等における一部事業の減益影響を吸収し、大幅な増益となった。

 中東情勢の動向や為替変動など、外部環境の先行きには不透明な要素が存在するものの、足元の事業進捗は概ね想定を上回る水準で推移していることから、通期業績予想が前回予想を上回る見込み。

 ■2026年9月期通期業績予想
 ◇売上高=1,380億円(前回予想1,330億円、増減率3.8%増)◇営業利益=75億円(同65億円、同15.4%増)◇経常利益=76億5,000万円(同66億円、同15.9%増)◇純利益=60億円(同48億円、同25.0%増)