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【新年インタビュー】アサヒコーポレーション佐藤栄一郎社長

新生アサヒへ 16年間の更正計画終る

その他 2017-01-31


 アサヒコーポレーションは01年に開始した16年間の更生計画を昨16年末に終了、今年3月末までには福岡地裁より更生手続き終結決定を受ける予定だ。98年の会社更生手続き開始決定から18年間、木上勝征更生管財人の陣頭指揮により“売上より利益”“選択と集中”“オンリーワン”を掲げて新たな利益体質企業の“アサヒ”として生まれ変わった。佐藤栄一郎社長は新生アサヒのスタートに際し「これまで、身を削って利益体質企業を目指し、国内生産を柱とした体制づくりを進めてきたが、これからは、増収増益が果たせる攻めの経営をはかっていく」と語る。

 ■国内生産体制
 国内生産体制の強化を進めていますが、これからは国内生産でも量販商品の開発が必要になってきますので、昨年までに新たにPVCインジェクションマシン2台、PUインジェクションマシン1台を導入しています。また、新マシンの導入と設備改修に併せ、工場レイアウトの変更による生産効率向上をはかっています。さらに、工場の若手スタッフによる改革プロジェクトを立ち上げ、国内生産拡大に合わせた久留米工場の改革を進めて行きます。

 ■増収増益戦略
 16年時点での国内生産比率は約70%となり、為替の影響を受けにくい体制になりました。また、競合が少なく独自の値付けが可能なアサヒのオンリーワン商品が増加していることで利益率が改善しています。さらに、売上増をはかるため、新たに導入したインジェクションマシンをはじめとした量産体制による、アサヒ独自の商品を開発して拡販していく計画です。一方、メイドインジャパン商品に対する引き合いが増えており、17年には海外販売も大きく増加する見込みです。

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