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池田会長「業界の持続的な発展に貢献する」

日本ゴム工業会、第20回幹事会を開催

その他 2020-06-29

第20回幹事会


あいさつする池田会長


 日本ゴム工業会(会長=池田育嗣住友ゴム工業会長)は6月26日、経団連会館(東京都千代田区)で第20回幹事会を開催した。当日は、新型コロナウイルス感染症防止対策の一環として、時間が短縮し行われた。

 幹事会前に開かれた理事会で会長、副会長、常勤役員の選出が行われ、池田育嗣会長、清水隆史副会長(TOYO TIRE社長)、吉井満隆副会長(バンドー化学社長)が再任。副会長に東正浩氏(ブリヂストン代表執行役副会長)、専務理事に岡本浩一氏(日本ゴム工業会)が新たに就任した。

 幹事会では冒頭、池田会長が「今年の総会は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中、4月の緊急事態宣言を受け、当初の5月開催から6月26日に延期せざるを得なかった。今年1月、中国・武漢で新型コロナウイルスが猛威を振るっているというニュースに続き、2月初めにはクルーズ船・ダイヤモンドプリンセス号の乗客が感染したというニュースがあったが、この時点では対岸の火事という認識だったのは否めない。それが2月中旬以降、日本全国に感染拡大し、緊急事態宣言で2カ月以上も外出自粛、県外への移動厳禁という、ここまで大きな影響を及ぼすということは予測できなかった。

 足元では緊急事態宣言が解除となり、6月19日からは国内での移動制限が解かれ、私も本日、2カ月半ぶりに東京に出張できた。経済活動は徐々に再開しているが、客先でもある自動車の世界的な減産などで、当会会員各社も大きな影響を受けており、回復までにはまだまだ時間がかかると予想される。世界を見渡しても、中国や欧米では第2波の感染も懸念され、これから冬を迎える南半球での感染拡大など国内外で慎重な対応が求められている状況に変わりはない。今後、新型コロナウイルスが他の感染症と同様に社会の中で受け入れられるまでにはもう少し時間がかかるだろうし、我々にとっても社会生活や事業展開を含め色々な変化が必要になってくる。

 世の中の常識が変わる。例えば、今までは出勤せずに仕事をすることなど考えたこともなかったが、テレワークが当たり前の仕事のスタイルになってきた。一方で今までは当たり前と考えていたことが、実は不要で無駄なことだったと気付かされたこともあり、これは前進と言える。しかしながら、変えてはならないものがある。当会としては技術力や生産性を上げて、競争力を高めていくこと、環境を守っていくこと、標準化を進めていくこと、グローバルでの公平な競争を維持することなどが挙げられる。当会としては、基本的には総会で承認してもらった事業計画を基に理事会等での議論を深め、会員が必要とする活動について優先度を見極めて取り組んでいく。

あいさつする吉井副会長

我々が成すべき課題を明確にし、力を合わせ皆さんの役に立てる活動を進め、業界の持続的な発展に貢献していきたいと考えている」と就任のあいさつをした。

 続いて、吉井副会長は「事業報告にもあったように、SDGsや外国人の技能実習制度など、業界としてしっかりと進めていかなければならない議案がたくさんある。新型コロナウイルスで大変な時期だが、やるべきことはしっかりとやっていかなければならない」とあいさつした。

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