会員ら45人が出席
建築ガスケット工業会、令和元年度技術研修会臨時セミナーを開催
その他 2019-12-05
建築ガスケット工業会(堀田秀敏会長=ホッティーポリマー社長)は11月22日、東京・浅草の台東区立台東区民会館で、「令和元年度技術研修会臨時セミナー」を、会員ら45人が出席して開催した。
今回は大林組大阪本店建築事業部品質管理部の古城雄一上級主任技師を講師に招き「建築におけるガスケットについて」、「2020年東京オリンピック施設アクアティクスセンターの建設の紹介」、「東京スカイツリー建設にあたって」の3講演に加えて、タケチダイヤブロック技術部大塚徹執行役員部長を講師に「シーリング材とEPDMの適合性検討会の進捗状況」に関しての講演、イワキ化成東京支店棚原守技術部次長を講師に「BGA002セッティングブロック改定ワーキングの進捗状況」の講演が行われた。
冒頭堀田会長が「本日は、来年の開催を控え注目を集めている東京五輪の競技施設の一つであるアクアティクスセンターや、東京を代表する観光地となっている東京スカイツリーの建設を担った大林組から古城雄一主任技師を招き、これら施設の建設過程などに関しての講演であり、製品開発などに大いに参考になると思う。今回で今年最後のセミナーとなる。1年間の工業会への協力に感謝する。来年も会員にとって有意義な工業会としていくので、引き続き協力をお願いしたい」とあいさつした。
「2020年東京オリンピック施設アクアティクスセンターの建設の紹介」の講演では、面積約1万9,500平方メートルで総重量約6,000トンもある鉄骨製の屋根を、高さ33メートルの所定の位置まで持ち上げる過程で採用された画期的な工法の「リフトアップ工法」について説明された。
次に634メートルの高さ世界一の自立電波塔である東京スカイツリーの建設は、まさに挑戦と言えるとプロジェクトだったと語った。風や雨、地震などの自然条件を理由に、工期延長は日本のゼネコンのプライドとしても許されず、様々な工法や工夫が採用されたと説明された。まずスカイツリーは高さに対して足元の幅が狭く、足元を強固に支持する杭が必要という課題への対応のため、独自開発の「ナックル・ウォール工法」が採用された。さらに地上デジタル放送用アンテナを取り付ける総重量約3,000トンのゲイン塔を、地上634メートルまで引き上げるために「リフトアップ工法」も採用して、周囲の鉄塔本体組み立ても並行して可能となり、大幅な工期短縮も実現したと説明した。
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