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物流費高騰などで意見交換

西部ゴム商組、ベルト商工懇談会開く

その他 2019-11-19

 西部工業用ゴム製品卸商業組合(岡浩史理事長)は11月11日、大阪・北区堂島浜の中央電気倶楽部で「ベルト商工懇談会」を開催した。商業組合側から9人、メーカー側から2人、計11人が出席し、ベルトの景況報告や今後の見通しなどについて意見交換した。

 懇談会は小島孝彦事業委員長の司会で進行。まず岡理事長が「今年は改元で令和となり新しい時代になった。仕事の面でも、外注先の社長が後継者がおらず廃業するなど、時代が変わって来たと、つくづく感じさせられる。外注先の廃業で困っている会社は多いようだ。高齢者ばかり増えて、この先、日本はどうなってしまうのだろうかと心配だ。今回の商工懇談会では、商工が本音で話し合い、有意義な会にしていただきたい」とあいさつした。

あいさつする岡理事長


 続いて、三ツ星ベルトの産業資材第1営業部熊田隆文次長が、ベルトを取り巻く経済環境や業界動向について説明した。それによると、ベルト需要先業界の状況は工作機械、ロボット産業、自動車、食品など総じて低調で、半導体などの精密機械産業等にやや明るさが見えている現況という。

 関西地区の景況感を見ると、倒産件数は前年同期比(4-9月)で5.4%増、9月単月では50%以上増加しているという。

 ベルト業界にとっては厳しい現況と見通しが示された。

 その後行われた商業者とメーカーとの懇談では、製品値上げや人手不足、物流費高騰、台風などの災害時の対応などが取り上げられ意見交換が行われた。

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