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今年度売上高「95-105%未満」予想が最多

東部ゴム商組、ゴム工業用品流通動態調査結果を発表

その他 2019-08-22

 東部工業用ゴム製品卸商業組合(山上茂久理事長=ヤマカミ社長)の工業用品部会(加藤暢利部会長=日加商工社長)は7月30日、4回目となる「ゴム工業用品流通動態調査」の結果を集計・発表した。これは今年5月に工業用品部会員企業41社と同部会選定の組合員企業19社の計60社にアンケートを発送し、その結果を集計したもの。今回は60社中48社から回答があり、回答率は80%となった。設問は12項目あるが、今回はその中から一部を抜粋して掲載する。

 ■前年度の売り上げについて

前年度との売上高比較


 アンケート回答社数48社中、取り扱いが多い分類を順に示すと、①成形品45(前年度44)社②ゴムシート/マット34(34)社、切削/打抜品34(39)社④押出品32(36)社⑤ロール品28(24)社⑥ライニング・引布25(24)社⑦その他15(26)社の順。前年度に比べると、その他で取り扱い社数が大幅に減少したのが目立つ。

 どの分類でも売上高は前年比で「95-105%未満」との回答が一番多く、これは前年調査と同様となっている。

 伸長2回答が減少2回答よりも多く、かつ前年回答に比べ数値が良かったのはゴムシート/マットとその他の2分類。これと全く逆の回答内容だったのが押出品、ロール品、ライニング・引布の3分類。ゴムシート/マットの好調はオリンピック関連工事が要因ではないかとみられる。

 上位回答が下位回答を上回ったものの、前年よりもその数値を落としたのが切削/打抜品、成形品の2分類。

 ゴムシート/マット、その他以外の分類では、需要の低下が2018年度中に進行したといえる。

 

■今年度の売上高予想について

今年度の売上高予想


 全般的に見ると前年調査の好調予想から、横ばいもしくは減少予想へと変化の兆しが見える。7分類すべてで、横ばいの「95-105%未満」が1位回答なのは前年調査と変わらず。

 どの分類でも6-7割の回答が横ばい予想だが、残りは前年が上位2回答が多かったのに対し、今回は上下に散らばっているのが特徴。

 伸長2回答が減少2回答よりも多かったのはゴムシート/マット(+5ポイント、以下P)、切削/打抜品(+6P)、成形品(+7P)、その他(+25P)の4分類。

 逆に減少2回答の方が多かったのは押出品(▲3P)、ロール品(▲3P)、ライニング・引布(▲4P)の3分類となった。

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