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国際ゴム技術会議(IRC)、10月25-28日北九州で開催

網野直也IRC展示委員会委員長がみどころ語る

その他 2016-10-20


 日本で11年ぶり、5回目の「国際ゴム技術会議(略称・IRC)」、および併催行事の「ゴム・エラストマー技術展」が10月25-28日、福岡県北九州市の北九州国際会議場および西日本総合展示場で開催される。特に同技術展は、国内外から111社・団体が出展を予定。タイヤ、原材料、機械などの主要メーカーが顔を揃える。IRC展示委員会の網野直也委員長(横浜ゴムタイヤ材料開発本部・網野研究室長)は、「技術者だけでなく購買や営業の担当者など、多くのゴム関係者に見てほしい」と、次のように話す。

  ■11年ぶりの開催
 IRCの日本開催は1975年東京、85年京都、95年神戸、2005年横浜と過去4回、10年おきに開かれました。IRCは毎年開催で、すでに2025年まで開催地が決まっており、少なくとも2025年までは日本での開催はないといわれています。

 今回、11年ぶりに北九州で開かれるIRCへ出席するゴム技術者・研究者の数は、事前登録で世界約30カ国から527人となり、前回横浜の事前登録数488人より増えています。

 併設のゴム・エラストマー技術展も、会場面積は横浜の1.6倍の広さで、出展者数は前回が58社・団体(うち海外4社・団体)に対し、今回は海外8カ国・地域から28社・団体を含む111社・団体と倍増、しかも過去4回の日本開催では最大の規模で開催されます。

  ■IRCのテーマ
 会議のテーマは「基礎を極めてイノベーションへ」であるが、展示会も将来に向けて技術革新をしていくひとつの足掛かりになるようなものを発信できたらいいと考えており、技術展のテーマは「未来へつなげるイノベーション」としました。

  ■技術展の見どころ
 日本ではプラスチック系の展示会はいくつか開かれていますが、我々ゴムの技術者から見るとゴムに特化した専門の展示会を見つけるのは困難となっています。それだけに11年ぶりに開かれるゴム・エラストマー技術展は、技術者にとって貴重な、有意義な展示会になると思います。

 出展者の顔ぶれを見ると、国内のタイヤ4社が出展するほか、合成ゴム、カーボンブラック、ゴム用薬品、ゴム用機械ではほぼ主要なメーカーが一堂に出展します。海外からも29社・団体が出展しますが、特にゴム練りでは中国とタイからローカルでは№1の会社が出展するのが注目されると思います。

 また、ゴムについて研究している大学の研究室に出展をお願いし、研究の発表の場として展示会を活用してもらうことも目玉のひとつにしています。

 さらに会期中、国際会議のひとつのセッションを展示会場で行うほか、出展者セミナーを多数用意しており、いずれも無料で公開します。

  ■来てほしい人たち
 業種を問わずサプライヤーのブースがほとんどであり、前述したように主要な材料・機械メーカーが出展していますので、技術関係者や購買の担当者に来てほしいと思います。また流通を担う卸商社の方にも、ここに来れば業界の動向がわかることをアピールしたいと思います。

 ゴム業界人が集まる10年に1回のお祭りといえますが、主要な関係者はすべて出展しますので、会場に足を運んでいただければ何か得るものがあるはずと考えています。我々展示委員会も、ゴム単独の展示会はこれしかないという意気込みでやっていますので、ぜひ見に来てください。

  ■国内だけでなくアジアからも
 前回は4500人を超える入場者数がありましたが、今回は5000人超を見込んでいます。また会場となる北九州は、韓国や台湾からも近く、アジアの玄関口となっているので、アジアからの来場者が増えることを期待しています。

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