今年度売上高「95-105%未満」予想が最多
東部ゴム商組、ゴム工業用品流通動態調査
その他 2018-08-01
東部工業用ゴム製品卸商業組合・工業用品部会は、3回目となる「ゴム工業用品流通動態調査」の結果を集計・発表した。これは4-5月に工業用品部会員企業(41社)と同部会選定の組合委員企業(19社)の計60社にアンケートを発送し、結果を集計したもの。60社中50社から回答があり、回答率は83%となった。設問は12項目あるが、今回はその中から抜粋して掲載する。
前年度(4-3月)との売上高比較
アンケート回答の組合員50社中、分類ごとの取扱社数は①成形品44(前年41)②切削/打抜品39(31)③押出品36(26)④ゴムシート/マット34(33)⑤その他26(24)⑥ロール品24(17)⑥ライニング・引布24(20)の順。全分類で取扱社数は増えている。
どの分類でも売上高は前年に比べ「95%-105%未満」回答がトップで、これまでの調査と変わらない。前年調査に比べ好調だったのは切削/打抜品と成形品の2分類。「105%-110%未満」「110%以上」の伸長回答計が前年より増え、その数値は「95%未満」「90%未満」の減少回答計を上回っている。
それ以外の分類は減少2回答の方が伸長2回答よりも多くなっている。とくにゴムシート/マットは、前年調査では伸長2回答が減少2回答を15ポイントも上回っていたが、今年は逆に9ポイント下回る結果となった。年度後半における原材料不足を原因とする供給不足が影響したものと思われる。
ロール品とライニング・引布は「110%以上」と「90%未満」回答がともに高い数値を示しており、取扱会社によって2極化がみられた。
今年度(2018年4月-2019年3月)の売上高予想
全分類で「95%-105%未満」が1位回答なのは前年調査と同じだったが、ゴムシート/マット以外ではこの数値が減って、増減両回答が増えているのが今年の調査の特徴(ライニング・引布は増加数値が20→17%に減少)。
伸長回答計が多かったのは切削/打抜品33%、成形品34%、押出品28%、ロール品29%、その他30%の5分類。しかし、この5分類でも減少回答計が、数値は小さいものの前年よりも増えている(減少回答が減っているのはその他だけ)。同じ品目でもメイン顧客業態の好不調により、取扱各社の間に格差が出ているものと思われる。
物流経費について
Q.取り扱い全商品にかかる物流経費のうち、「外部に支払っている」のは売上高対比で何%か。
48社から回答があり、「1%未満」が31%で前年比2ポイント減、これに「2%未満」を加えると同10P減(56%)となり、それ以外が増えている。中位の「2-3%未満」「3-4%未満」の2回答計が36%(12P増)となっており、上昇傾向は明らかである。
Q.小口注文を運送業者利用で送る場合、自社負担するおおよその売上額基準。
「3万円」以上は自社負担という回答が76%(前年比2P増)で、これまでの調査同様に最多回答。「5万円」以上、「当方負担」がなくなったのが今回調査の特徴。
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