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6月5日、大阪・靭本町の大阪科学技術センターで

第56回関西ゴム技術研修所43人が卒業

その他 2018-06-11

 式では、駒水謙二副所長(東洋ゴム工業)による開会のあいさつ、また稲垣和則運営委員(十川ゴム)から研修経過概要報告が行われたあと、山口幸一所長(日本ゴム協会元会長)があいさつに立ち「本日この卒業式を開催するに当たり各御来賓の方々にご列席いただけたこと心より感謝する。また、今回11年間にわたり研修所の事務局長を務めていただいた國武典彦氏は退任されたが、國武氏のご尽力には特に感謝したい。

 さて、日本のゴム技術は世界にも評価されているが、主な重要先である自動車産業は大きな変革期を迎えようとしている。ゴム製品には大きくタイヤとノンタイヤに分けられるが、一般的にはゴムといえばタイヤというイメージはぬぐえない。しかしタイヤが作れればすべてのゴム製品が作れると言う訳でもない。ゴムの混練から成形、加硫全て変わってくる。当研修所を卒業された方は優れた技術者、営業マン、そして経営者になりうる。これから学んだことを皆さんはそれぞれの会社に持ち帰って活用してもらえると思うが、ゴムの全てを学んだ訳ではなく、是非先輩の意見・経験をよく聞き入れて欲しい」と祝辞に代え、引き続き卒業証書授与に移った。

 また優秀な成績を収めた特別賞(近畿経済産業局長賞2人、大阪府知事賞3人、大阪ゴム工業会会長賞=今回新設3人)、基準に適合した成績優秀賞(33人)、皆勤賞(31人)、95%以上出席した精勤賞(8人)、研修生が投票で選出する山下晋三賞(1人)などの表彰式が行われた。

 近畿経済産業局長賞には進藤昌宏(バンドー化学)、阪口裕允(白石中央研究所)の2人が、大阪府知事賞には高橋尚之(共和)、藤本竜二(ニッタ)、中村亮太(東洋ゴム工業)の3人が、大阪ゴム工業会会長賞には熊野正孝(東洋ゴム工業)、小谷俊雄(三ツ星ベルト)、綱岡朝香(十川ゴム)の3人、そして山下晋三賞には小山裕隆(双龍産業)の1人が受賞し、それぞれ表彰され表彰状や記念品が手渡された。

 その後、来賓各氏から祝辞が述べられ、卒業生を代表して進藤昌宏氏が「当関西ゴム技術研修所では第一線の講師の先生方、そして各見学会などを通して多くを学び、知識と入学しなければ得られなかった仲間と出会えたことは大きな財産となった。また、今回勇退される國武事務局長には研修生全員が大変お世話になったが、第56期生と同じ同期生として今後も深くお付き合いをいただきたい」と謝辞を述べた。

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