18年3月期第2四半期業績
日本ゼオン、売上高、経常、純利益が過去最高
原材料 2017-10-31

説明する田中社長
日本ゼオンが10月31日に発表した18年3月期第2四半期(4-9月)業績は、売上高が1,666億7,200万円で前年同期比18.9%増、営業利益が199億700万円で同50.6%増、経常利益が216億5,900万円で同79.0%増、四半期純利益が143億4,100万円で同77.7%増となった。売上高、経常利益、四半期純利益は第2四半期として過去最高、営業利益は過去2番目の水準だった。
部門別では、エラストマー素材事業部門は売上高984億4,900万円で同21%増、営業利益が113億9,400万円で同37%増。そのうちゴムは売上高が695億円で同26%増、販売数量が17万7,000トンで同16%増。販売数量は汎用が同20%増(国内同4%減、海外同38%増)、特殊が同3%増(国内同3%増、海外同4%増)。汎用の国内はタイヤ生産の稼働が低く前年同期を下回ったが、汎用の海外は世界的な自動車生産好調を背景に大きく伸ばした。また特殊の海外は、第1四半期は前年同期を下回っていたものの、第2四半期に入りシェールガスの掘削機用途が伸び、第2四半期累計では前年同期を上回った。
ラテックスは売上高が100億円で同17%増、販売数量が6万5,000トンで同14%増。手袋用途の輸出と国内の樹脂改質用途が伸びた。
高機能材料事業部門は売上高が430億9,100万円で同18%増、営業利益が81億9,300万円で同74%増。
通期業績見通しは、売上高が3,250億円で前期比13.0%増、営業利益が350億円で同13.8%増、経常利益が380億円で同19.5%増、当期純利益が250億円で同8.0%増。そのうちエラストマー素材事業部門は売上高1,890億円で同14%増、営業利益207億円で同1%増を見込む。
下期のエラストマー素材事業部門について、平川宏之取締役常務執行役員は「第3、4四半期ともに販売数量は引き続き旺盛だろうが、スプレッドは縮小すると想定しており、厳しくみている」。
また決算説明会と同時に開催された新中期経営計画「SZ-20 PhaseⅢ」の進捗状況の中で、田中公章社長はシンガポールで8月に稼働を開始したSSBR油添設備と8月末から運用を開始したATSL(アジア技術サポートラボラトリー)について触れ、「当社が得意とするSSBR油添製品は引き合いが増加している。ATSLについては内燃機関搭載車の成長が見込まれるアセアン、インドでHNBR、アクリルゴムの需要拡大を図っていく。新興市場でプレゼンスを強化する」と語った。
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