7月30日、ウェビナーを開催
ダウ・東レ、必要なシリコーンゴムを容易に選択できる検索サイトをウェビナーで紹介
原材料 2025-09-29

ほかの合成ゴムと比べて化学的特性が大きく異なるシリコーンゴム。シリコーンゴムはシリコーンポリマーとシリカなどから作られる合成ゴムで、その優れた耐熱性、耐寒性、電気特性、圧縮特性により、自動車部品や家電部品、食品、医療用など幅広い分野で高い機能を発揮してきた。
ダウ・東レは、7月30日にウェビナー「製品がわかる、見つかる。シリコーンゴムの選び方」を開催。ウェビナーでは、シリコーンゴムの種類やグレード、適した用途解説に加え、用途別に最適なシリコーンゴムを簡単に検索できるオンライン検索サイトとカタログを紹介。参加者から熱心な質問が寄せられ関心の高さを実感させた。

今回、ウェビナーで活用・紹介した検索サイトは、ダウ・東レの正規代理店である三洋貿易が運営し、用途や特性を選択することで、簡単に最適なシリコーンゴムを見つけることができる。
当日はこの検索サイトのデモを実施した後に、ダウ・東レのシリコーンゴムの①一般成型グレード②高耐久グレード③低圧縮永久ひずみグレード④耐久スチームグレード⑤難燃・耐火グレード⑥耐寒グレードの6つについて解説した。この検索サイトで取り扱っているシリコーンゴム製品は全て国内生産製品で在庫体制も整え、迅速かつデリバリー面でも安心な供給体制を整えている。
冒頭ではまず、シニアマーケティングマネジャーの久保出康之氏が、検索サイト活用の利点と使い方のデモンストレーションを実施した。
利点としては、ダウ・東レに寄せられる要望を集約し、①ダウ・東レはどんな製品を展開しているのか。製品ラインナップがわからない②要求特性に応じて製品を検索したい。簡単検索ツールかカタログが欲しい③取引がないから問合せ窓口がない。コンタクト情報が欲しい―と言ったニーズ解決につながるツールであることを説明。さらに、①ダウ・東レのシリコーンゴム134製品・24グレードに分類された幅広い製品ラインナップがあること②硬さ・特性・規格・成形方法、用途など要求特性で簡単検索が可能③TDS(テクニカルデータシート)、SDS安全データシートが簡単に入手できる④各種問い合わせも簡単とし、実際に検索ツールを使い「製品名→硬さ→用途」まで条件を絞り「目的に応じてシンプルで直感的に使用できるよう構築されている」といった特徴を説明した。
一般の合成ゴムにない様々な特徴を持つ6つのグレード
引き続きウェビナーではTS&D主任研究員の石神直哉氏が「一般成形グレード」「高耐久グレード」「低圧縮永久ひずみグレード」「耐スチームグレード」「難燃・耐火グレード」「耐寒グレード」の6グレードの特徴や今後期待の用途分野について解説した。
汎用の高い一般成形グレード
一般成形グレードは主にキーパット用途として20年から30年ほど長きにわたり実績を持つグレード。現在もキーパットをはじめ家電、自動車、食品、複写機のロールなどに使われている。
硬さのバリエーションが豊富な他、低温から高温域において応力ひずみ曲線、圧縮応力などの物性データが多いのが魅力だ。
また湿式シリカを主に用いた組成から混練、金型からの離型性に優れ作業性が高くサイクルタイムの短縮に貢献する。シリコーンゴムをまず試してみたいケースにおすすめのグレード。
繰り返し操作に対応する高耐久グレード
高耐久グレードは、ゲーム機のコントローラーやPCのキーパットのように非常に高い頻度で繰り返し操作に向いたグレード。この他、自動車のウインド、エアコンスイッチなど交換が容易でない部品に使われており、長期信頼性が必要な用途に実績がある。今後はスマート家電のスイッチ部品、防水性や耐候性が求められるレンタルバイクなどのスイッチ部品に期待できる。
硬度20度から40度までのラインアップを持つ低圧縮永久ひずみグレード
低圧縮永久ひずみグレードは、これまで複写機用途に高い実績があるものの複写機市場の縮小傾向から新しい用途展開を図っているグレード。このグレードの最大の特徴はミラブルシリコーンゴム(HCR)としては低い硬度である20度から40度までのラインアップを持ち、180℃、22時間という厳しい条件下においても圧縮永久ひずみを1桁台に抑え、反発弾性も80%との性能を発揮することから、今後は長期信頼性の高いシール材用に期待できるグレード。
さらに耐熱、耐寒、耐候性といった環境信頼性が求められる用途、例えばウエラブルデバイスや特殊な環境下で使用される製造装置の部品などへの展開に向いている。
加圧水蒸気環境に強い耐スチームグレード
耐スチームグレードは、炊飯ジャーや電動ポットのパッキン部品として高い使用実績を持つグレード。
一般的にシリコーンゴムは加圧水蒸気環境下においては主鎖の加水分解の進行が早く寿命短縮になるが、このグレードでは大幅に耐スチーム性を改良している。また、RBB-6420-50では食品接触用途法令もクリア。さらにRBB-6420-50にCP21添加剤を組み合わせ、耐スチーム性を保持しながら、耐熱性能を向上させることが可能。
今後の用途としては医療・介護やベビー用品などの滅菌処理の高精度と時間短縮が必要な分野への用途拡大から、新たにスチームクリーナー、エコキュート、スチームコンベクションオーブンの部品類への拡大も期待される。
EV、鉄道や一般船舶、飛行機、など難燃、耐火用途に期待の難燃・耐火グレード
難燃グレードはかつてはテレビのブラウン管用アノードキャップに使用されていた他、LEDランプホルダーに使用されていた。現在は各種家電製品、EVなどのUL94V-0規格適合品として展開中。
耐火グレードは、かつては発泡剤を添加することで建築用ガスケット用途に主に使われていたが、今後の用途としては燃焼後セラミック化し、形状と絶縁性を維持することで、ホース保護用途のほか、特にEVバッテリーの延焼防止部材として注目されている。EVの安全基準では発火した場合の火災時に5分以上の脱出時間確保が求められていることからバッテリーセルの保護材としての役割が重要になってきており、シリコーンゴムは非常に有効な素材となる。
EV以外にも、鉄道や一般船舶、飛行機、宇宙関連など難燃や耐火が厳しく要求される分野にも適している。
マイナス80℃以下の低温環境下でもゴム弾性を維持する耐寒グレード
耐寒グレードは、一般的に安全性に課題があるマイナス40℃での脆化に対応し安全性と信頼性を解決したグレード。ダウ・東レのフェニル基を導入したシリコーンゴムはマイナス80℃以下の低温環境下でもゴム弾性を維持。低温だけでなく高温までの幅広い温度領域での使用が可能だ。期待の用途は超低温フリーザ―用シールのほかガスケット、宇宙・航空機シール部品、ドローン・探査機用部品に対応、今後の用途拡大が望める分野だ。
ダウ・東レでは、シリコーンゴムの検索サイトやカタログの活用で「もっと簡単にシリコーンゴム製品を検索いただけるようになった」、また「紹介した問い合わせ窓口を積極的に活用して欲しい」とウェビナーを締めた。
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