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有機溶剤非含有でVOCフリー化や温室効果ガス削減に貢献

信越化学工業、業界初乳化剤不使用の水系速硬化シリコーンレジンを開発

原材料 2024-03-19

 信越化学工業は、業界初となる乳化剤を使用しない水系の速硬化型シリコーンレジン「KRW―6000シリーズ」を開発した。

 シリコーンレジンは耐候性や耐熱性などの優れた性能を有することから、塗料やコーティング剤などの用途に使用されており、近年は水系シリコーンレジンへの期待が高まっている。

 従来の水系シリコーンレジンには乳化剤が使用されているが、乳化剤が添加された水系の製品を有機溶剤系のシリコーンレジンと比較すると、皮膜特性が劣る傾向がある。また、乾燥と硬化に時間を要するという課題があった。

 今回同社が開発した「KRW―6000シリーズ」は、乳化剤を使用していないため皮膜特性が良好で、加熱により速硬化も可能となっている。

耐候性塗料のバインダーへの応用


 ■新製品の主な特徴
 ◇乳化剤を使用しない水分散型シリコーンレジン=乳化剤を使用していないため、耐水性に優れた皮膜を形成。また、硬化後はシリコーンのみの無機皮膜となるため、長期にわたり耐久性、耐候性に優れている。このため、耐候性塗料のバインダーや各種添加剤に適している。

 ◇有機溶剤非含有でVOCフリー化に貢献=有機溶剤を含有していない水溶媒タイプで、硬化反応で発生する物質も水のみのため、VOCフリー化に貢献。また、水が蒸発することでタック感のない皮膜を形成するため、作業性にも優れている。

 ◇低温、短時間で速硬化が可能で温室効果ガス削減に貢献=室温で硬化が進行することに加え、80~150度程度の加熱を数分間行うことにより硬化が促進される。従来の有機溶剤系シリコーンレジンに比べ、低温、短時間で硬化が進行するため、温室効果ガスの削減に貢献する。

 ◇高硬度の皮膜を形成=最高硬度4Hの高硬度の皮膜の形成が可能。また、皮膜がより柔軟なタイプも取り揃えている。

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