PAGE TOP

4月1日納入分からキロ35円以上

信越化学工業 、塩ビの国内向け販売価格を値上げ

原材料 2022-03-23

 信越化学工業は3月16日、塩化ビニル樹脂(塩ビ)の国内向け販売価格を、4月1日納入分からキロ当たり35円以上値上げすると発表した。

 同社では今回の値上げの背景について、「1月から塩ビの値上げを実施したが、その後も原油、ナフサ価格はコロナ禍からの景気回復により上昇が続いており、さらにロシアのウクライナ侵攻により、一段と騰勢を強めている。また、ユーティリティ、運賃などの諸経費用も大幅に上昇している。塩ビの需給については、国内外ともにこれから定期修理シーズンを迎えることでタイトに推移することが見込まれる。また、日本からインド、中国などへの輸出価格も上昇している。需要家の皆様には、弊社を取り巻く状況をご理解頂き、値上げを御了承頂けるよう努めていく」と述べている。

 なお、今後の状況については「国際情勢は非常に不透明であり、ナフサ価格が大きく変動した場合は、改定幅の変更を行うこともある」としている。

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物