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川崎、倉敷、アメリカに続く4拠点目

日本ゼオン、タイでアクリルゴムの商業生産を本格始動

原材料 2021-09-06

 日本ゼオンのグループ企業であるZeon Chemicals Asiaは、8月からタイのラヨーン県でアクリルゴムの商業生産を開始した。

 同社グループでは、これまで川崎、倉敷、そしてアメリカの3拠点でアクリルゴムの生産を行っている。今回の商業生産開始により、グループ全体のアクリルゴム生産量は年間22,000トンとなり、世界4拠点からグローバルに供給する体制を強化する。

 アクリルゴムは、耐熱性・耐油性に優れた特殊ゴムの1つ。その特性を生かし、内燃機関搭載車にシールやガスケット、ホースなどの素材として使用されており、アジア地域を中心に今後も需要増が見込まれている。

 同社の中期経営計画では、全社戦略の1つに「既存事業を磨き上げる」と掲げ、合成ゴムを含むエラストマー素材事業の差別化製品の強化や生産ラインの効率化を目指している。同社はアクリルゴムの需要増を着実に取り込むことで、合成ゴム事業のさらなる強化を目指していくとしている。

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