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2021年カーボンブラック需要見通し

カーボンブラック協会、65.2万トンで前年比5.1%増と予測

原材料 2021-02-18

 カーボンブラック協会は2月9日、2021年のカーボンブラック需要見通しを発表した。今回は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、初のオンラインでの発表となった。

 2021年の自動車生産は前年比7.3%増加するとの予測に基づき、日本自動車タイヤ協会では、自動車タイヤの国内販売を同4.9%増と予測。また、日本ゴム工業会では、新ゴム消費量について、タイヤ用が同5.3%増、タイヤ以外の一般ゴム用が同11.7%増、ゴム産業全体では同6.6%増加と予測している。

 カーボンブラック協会では、これらの需要予測をベースに輸出入状況なども織り込んだ結果、2021年のカーボンブラック総需要(輸出込み)を65万2,420トンで同5.1%増と予測した。これは新型コロナの影響で国内景気は依然として厳しい状況にあるものの、各種政策の効果などにより設備投資が回復しつつあること、輸出増加といった経済の改善傾向が見られつつあることを勘案したもの。これにより2019、2020年と2年連続のマイナス予測から、2021年は3年ぶりにプラスに転じると予測した。

 なお、同協会では、「新型コロナの拡大や長期化に伴う経済活動停滞といった下振れリスクも懸念され、予断を許さない状況」としている。

 総需要のうちゴム用は、自動車およびタイヤなど需要業界の見通しに準じ、57万5,520トンで同5.1%の増加と予測している。

 また、内需に関しては60万3,620トンで同5.1%増と予測した。このうち、ゴム用内需は56万1,170トンで同5.1%増と予測。タイヤ向けは42万1,788トンで同3.1%増と予測、一般ゴム向けは13万9,382トンで同11.7%増の2ケタ増加と予測した。

 輸出は4万8,800トンで同4.9%増と予測。このうち、ゴム用は1万4,350トンで同5.0%増と予測した。

 一方、2021年の輸入は13万1,300トンで同5.3%増と予測。このうち、ゴム用は11万8,000トンで同5.4%増と予測した。

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