PAGE TOP

【新年インタビュー】ランクセス辻英男社長

ユーザーのグローバル化を技術でサポートしていく

原材料 2017-01-17


 「日本のユーザーの海外進出が加速する中、技術でユーザーのグローバル化をサポートしていくことが生きる道」と語るランクセス日本法人の辻英男社長。足元の状況や今後の展望などを聞いた。

 ■2016年を振り返って
 2016年で最大のトピックスは4月1日付でランクセスの合成ゴム事業がサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコとの合弁会社「アランセオ」をスタートしたことです。それに伴って残る3部門(アドバンスト中間体、パフォーマンスケミカルズ、ハイパフォーマンスマテリアルズ)が新ランクセスとして業務を継続しています。

 サウジアラムコからの出資金12億ユーロは、一部を社債の償還に充てることでランクセスの財政をより健全化させ、残った出資金はグループ会社であるサルティゴ(ドイツ)の医農薬中間体の生産能力増強や米国・ケマーズ社の衛生・消毒用特殊製品事業の買収に充てるなど、成長路線に有効的に活用しました。また、米国の化学会社ケムチュラの買収計画を発表しました。

 2016年は、14年から進めてきた事業再構築計画の最終年でしたので、大きく体制が変わった一年でした。

 ■足元の状況
 日本での販売数量は前年同期並みだったものの、原料価格の下落により販売単価が低下し、売上高は減収となりました。ただ、数量が伸びたことでグローバルでは生産性が向上し、事業再構築計画のコストダウン効果も相まって、3部門とも利益率は上昇しました。特にアドバンスト中間体は過去最高の利益率を達成することができました。この堅調な業績を受けて、通期業績予想を上方修正しました。

 ■アランセオのメリット
 サウジアラムコと組んだことで原料面での供給安定性がより高まりました。アラムコとの合弁会社設立以前は、原料を外部に依存せざるをえない状況でしたが、今後はサウジアラムコというパートナーを得て、原料供給の安定性が高まり、お客様からの信頼性が向上していくものと期待しています。これが一番大きなメリットです。

関連記事

人気連載

  • a
  • 気になったので聞いてみた
  • つたえること・つたわるもの
  • ゴム業界
  • ゴム業界