【新年インタビュー】安福ゴム工業安福忠昭社長
日本の研究・開発を強化、技術競争力を上げる
工業用品 2017-01-17
安福ゴム工業はティアワンメーカーとしての製品開発力に定評があり、二輪・四輪メーカーの海外進出に合わせて、早くから海外生産にも積極的に乗り出している。「拠点整備は一段落したので、今後は製造の原点に戻り、技術競争力に磨きをかける」と、安福忠昭社長は語る。
■2016年を振り返って
一番大きな出来事は、当社がプラスチック加工メーカーの伸東工業(静岡県浜松市)の株式を取得し、2月に100%子会社化したことです。伸東工業はインドネシア投資でつまずき、一般社団法人事業再生支援機構からの要請を受けて買収しました。伸東工業はプラスチック成形、なかでも射出成形とブロー成形に強みを持ち、インドネシアに塗装、金型など3工場を保有しています。今後は当社の連結対象となりますが、16年はこのM&Aに傾注した1年となりました。
■16年5月期連結業績と今期見通し
前期の売上高は106億円で前期比1%増と、ほぼ横ばいで推移しましたが、特に米国の伸びが高く、利益面で貢献しました。
今期(17年5月期)は上期(16年6-11月)が終わりましたが、米国の底堅い景気に支えられて、引き続き米国市場は好調を維持しています。売り上げ的には米国、日本、インドネシアの3カ国で80%以上を占め、その中でも米国の売り上げが抜きん出てきました。今期は伸東工業を連結対象とすることで、売上高は180億円を計画しています。
■海外生産拠点の現状
伸東工業のインドネシア工場(3工場)が傘下に入ったことで、当社の3工場を含めてインドネシア6工場、米国2工場、ベトナム・ブラジル・タイが各1工場となり、日本(3工場)を含めると6カ国・14工場と、拠点が拡大しました。当面は新拠点の開設は考えていませんが、設備増強に向けた投資は今後も積極的に行う計画です。
特に海外拠点では、16年に米国のジョージア工場の拡張工事が終わり、二輪向けにエアークリーナーの増産に入っています。またベトナム工場は二輪主体に操業度が上がっており、インドネシアも当社工場の生産能力が一杯になってきたため、伸東工業インドネシア工場と連携して増強に努めることにしています。
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