PAGE TOP

【新年インタビュー】ランクセス辻英男社長

ユーザーのグローバル化を技術でサポートしていく

原材料 2017-01-17


 ■クオリティ・ワークス
 ランクセスでは16年10月から、「クオリティ・ワークス」というマーケティングキャンペーンを実施しています。ここでいうクオリティとは、製品の品質だけでなく、サービス、技術、物流などのすべてのクオリティを指します。従業員一人ひとりに徹底し、それぞれが意識して業務に当たることで、全体的にクオリティを上げていこうという取り組みです。

 ■2017年の展望
 2017年中旬までに予定される米国・ケムチュラの買収が完了することによって、ランクセスは潤滑油および添加剤のトップメーカーとなります。ケムチュラとのシナジー効果を、1+1が2以上のものになるように目指していきます。17年中にすぐ効果が出るというものではないかもしれませんが、違う会社との相乗効果で+αを期待しています。

 日本では、東京オリンピックがひとつの起爆剤になると考えます。ランクセスは無機顔料や難燃剤なども扱っていますので、2020年のオリンピックだけでなく、さらにその先まで、持続可能性の高い事業を通して協力ができると自負しています。

 ■ランクセス日本法人の生きる道
 グローバル化に伴い、日本のユーザーの海外進出が加速しています。ただ、本社とR&D拠点は日本に置くという企業が多い中、ランクセス日本法人としては、こうしたR&D拠点にしっかり食い込み、日本のユーザーのグローバル化を技術並びに供給の面でサポートする。これが生きる道だと思っています。

 ■2017年のキーワード
 私個人が思うキーワードとしては、「従業員一人ひとりの質を高める」です。会社はヒトとモノで成り立っています。モノは良い製品がたくさんありますので、あとはヒトの質を高めることで相乗効果を出していきたいと思っています。そのための人材教育にも注力していきます。

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物