2020年11月第2四半期業績
川口化学工業、ゴム薬品は13.6%減収
原材料 2020-07-06
川口化学工業が7月3日に発表した2020年11月期第2四半期(2019年12月~2020年5月)業績は、売上高が33億7,000万円で前年同期比9.5%減、営業利益が8,300万円で同177.5%増、経常利益が8,300万円で同166.3%増、純利益が6,300万円で同208.8%増となった。
セグメント別にみると、化学工業薬品事業は売上高が33億5,100万円で同9.5%減、営業利益が6,800万円で同355.1%増。
化学工業薬品事業の売上高を部門別にみると、ゴム薬品は、国内向けの工業用品生産は新型コロナウイルス感染拡大により、国内自動車生産において減産が進むなど、低調で推移。国内ゴム薬品では、新規製品や加硫剤の売り上げは採用拡大や需要拡大の影響で販売が増加したが、全体では第2四半期に入りさらに生産が鈍化した影響を受け、売り上げは前年同期を下回った。タイヤ向け薬品は、海外品との競合が激しくなったことや減産影響による顧客の需要減もあり、売り上げは前年同期を下回った。合成ゴム向け薬品は、国内合成ゴム生産が低調に推移したことから、全体では売り上げは前年同期を下回った。
海外向けは、東南アジア諸国においても新型コロナウイルス感染拡大による影響を大きく受けたことから、各国の経済状況が大幅に悪化し、自動車生産並びに販売が減少した影響から、売り上げは前年同期を大きく下回った。
この結果、ゴム薬品部門合計の売上高は19億2,600万円で同13.6%減となった。
樹脂薬品は、国内向けは主要顧客であるアクリル酸・アクリル酸エステルの生産が低調で推移したことで、同社の主要製品も販売は低調に推移したが、特殊品の販売が伸びた結果、売り上げは前年同期を上回った。
海外向けは、既存顧客に対する拡販活動を積極的に行い販売が伸びた商品もあったが、主力商品において需要が低迷したことと併せて、海外品との競合が激しくなり、売り上げは前年同期を下回った。
この結果、樹脂薬品部門合計の売上高は3億5,600万円で同18.3%減となった。
中間体は、界面活性剤中間体は主要品目で販売増となり、売り上げは前年同期を上回った。染顔料中間体は、売り上げは前年同期を下回った。農薬中間体は、主要品目の販売が復調した結果、売り上げは前年同期を上回った。医薬中間体は、主力品の販売が顧客需要の拡大で増加したが、受託生産品の受注が獲得できなかったことから売り上げは前年同期を下回った。
この結果、中間体部門合計の売上高は4億4,400万円で同10.8%増となった。
その他は、環境用薬剤は新規受注を獲得したものの、主要製品の需要が低調で推移したことから売り上げは前年同期を下回った。潤滑油向けは全般に需要が低調だったが、市場での需要変化に応じ生産を行い販売が伸びたことから、売り上げは前年同期を上回った。新規用途向けは受託生産品と既存品の積極的な市場開発活動を行った結果、新製品の販売拡大があったものの、一部商品の売り上げが前年同期を下回ったため売り上げは前年同期を下回った。
この結果、その他部門合計の売上高は6億2,300万円で同2.0%減となった。
不動産賃貸事業は売上高が1,900万円で同0.8%増、営業利益が1,500万円で同1.1%増となった。
2020年11月期通期業績予想については、新型コロナウイルス感染症の影響により、現時点では算定することが困難として、未定としている。
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