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2022年11月期業績

川口化学工業、ゴム薬品は1.1%の減収

決算 2023-01-13

 川口化学工業の2022年11月期業績は、売上高が83億6,800万円で前期比5.4%増、営業利益が2億9,300万円で同22.8%減、経常利益が3億200万円で同21.5%減、当期純利益が2億1,800万円で同22.2%減だった。

 セグメント別にみると、化学工業薬品事業は売上高が83億3,000万円で同5.4%増、営業利益が2億6,300万円で同24.8%減。不動産賃貸事業は売上高が3,800万円で同0.1%増、営業利益が3,000万円で同0.1%増だった。

 化学工業薬品事業を部門別にみると、ゴム薬品は売上高が45億3,600万円で同1.1%減。国内向け海外向け共に自動車関連産業の世界的な半導体不足、新型コロナウイルスの再拡大による減産の影響を強く受け、自動車部品関連向け製品の販売数量が減少。また、医療用ゴム用途製品は特需が一段落し販売が減少し、海外向けも新規製品の販売が減少したことで売り上げは前期を下回った。

 タイヤ向け製品は、顧客の稼働が堅調に推移し、売り上げは前期を上回った。合成ゴム向けは、顧客の稼働が低調に推移したことで販売が減少し、売り上げは前期を下回った。

 樹脂薬品は売上高が10億8,300万円で同24.0%増。国内向けは、主要顧客であるアクリル酸・アクリル酸エステルの需要が低調に推移したことにより主要製品である重合防止剤の販売が減少したが、一部拡販ができた製品もあった。また、高機能添加剤の販売が大きく伸びた。海外向けは、新規で獲得した顧客への重合防止剤の販売が堅調に推移し売り上げを伸ばした。電子材料関連への販売も増加し、売り上げは前期を上回った。

 中間体は売上高が12億2,300万円で同5.7%増。農薬中間体は、販売が好調に推移し売り上げが前期を大きく上回った。医薬中間体は、医療用途脱水縮合剤の販売が前期を下回った。界面活性剤中間体は、需要が低調に推移したことにより売り上げは前期を下回った。

 その他は売上高が14億8,600万円で同16.0%増。環境用薬剤は、需要の増加に迅速に対応したことにより販売を増やし、売り上げは前期を上回った。新規用途向けは、合成技術を基盤とする製品の販売に注力し、電子材料用途製品をはじめ、品質・技術に優位性を持つ多くの製品で販売を伸ばした。

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