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【特集】CMB

カワイチ・テック、特殊な新規案件が増加

原材料 2016-12-12

 カワイチ・テックは、ゴム関連ではカラーコンパウンド、リボン出し、ストレーナー通しなどを行っている。

 また樹脂・プラスチック関連ではカーボンブラックコンパウンド、チタンホワイトコンパウンド、特殊機能材コンパウンド、熱硬化性機能樹脂成形品などを生産している。これらは、卓越した技術開発力が高い評価を得て製品化を実現した、ペレット形状など特殊物が大半となっている。今期の状況としても、この樹脂関連の新規案件主体に、ほぼフル稼働で推移した。

 同社では、今年度の経営方針を「やるべきことはキチンとやる」と定め、社員それぞれがこの方針を的確に実行し、顧客ニーズに合致した製品生産に邁進している。これにより社員の意識が結集し、ただ単に素材を練る企業の範疇を超えた、研究開発及び提案型の企業となりつつある。

 素材面に関しては、顧客ニーズの変化を受けゴム分野よりも樹脂・プラスチック分野の比率が高まりつつあり、生産量の90%以上を占めている。これらの殆どが特殊案件の生産依頼となっている。一例として、複数の異種原材料を混合したペレット化にも今期新たに成功し、資源の有効活用にも貢献するとして期待されている。

 さらに新規分野として、環境分野では濁った水を一瞬にしてきれいにする擬集剤の粉体製品を、単体だけでなくゴムと混ぜた製品として、世界に向けて販売する準備を共同で進めている。また健康関連分野の製品開発を積極的に進めている。第一段として、プラスとマイナスの電極基盤採用により凝りや痛みを緩和する電効チップの土台部分の製品化にも取り組み、来年4月頃の発売を目指している。この電効チップの土台を応用した産学官連携の研究開発も行っている。

 この電効チップに続き現在取り組んでいるのは、飲用することで胃腸内で水素ガスや硫化水素ガスを発生させ悪玉活性酸素を抑制するミネラルと免疫力アップのためのグルコマナン等の粉末入りカプセル製品と同時に、この成分をクリームに練り込んで肌に塗ることでシミの除去効果を発揮する製品。いずれも来年中の製品化を目指している。このほかヌタウナギの粘液を応用した粘着剤の研究開発も行っている。

 なお同社では、これら新規案件や精練技術開発を目的とした研究開発企業も有しており、困難な練りや新規案件にも果敢にチャレンジしている。

 この様に生産比率的にはゴム分野は年々低下しているが、新規案件として低硬度ゴムのペレット化の研究開発に取り組み、要求品質実現に成功している。現在はこの低硬度ゴムを応用した用途開発や、B練りの新たな加工方法なども積極的に取り組んでおり、ゴム部門の新たな柱として育成していく方針。

 これら新規案件の主力生産拠点となっているのが、成田工場(千葉県成田市)で75Lバンバリーミキサー5台、75Lニーダー1台の6ラインがある。

 さらに、新規案件とその受注に対応するため、設備再構築も積極推進している。一環としてCラインに設置している22インチロールを150FRへ置き換え計画など、一層の効率化を図っている。

 同工場は品質管理体制も万全を期しており、試験室には複数の加硫試験機、ムーニー粘度計、引張試験機など試験機器のほか、テストロールも3台完備して試験練り要請に対応し好評を得ている。

 セキュリティ対策も厳密で、配合レシピなどの秘密保持対策も万全なほか、内部は強力な空調設備などで徹底管理され、クリーンな環境下で高品質製品が生産でき、新規案件生産に最適。 

 セキュリティに対しては、同社は情報セキュリティマネジメントシステム「ISO/IEC270012005」認証を、ゴム精練企業では唯一10年9月1日付で取得した。

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