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「足の疲労和らげる製品」の共同研究で

カワイチ・テック、ちばぎん研究開発助成制度の交付先に決定

工業用品 2021-09-07

 カワイチ・テック(工場=千葉県成田市、川口秀一社長)は8月26日付で、千葉銀行が実施している「ちばぎん研究開発助成制度2021」の助成金交付先企業に決定された。

 同制度は、千葉銀行、千葉大学、千葉工業大学、木更津工業高等専門学校と連携し、新たな技術・商品・サービスの開発を行う企業を資金面からサポートする制度で、研究費の一部が助成される。

 同制度は、2013年に地域の産業および経済の発展に寄与することを目的に創設され、今回が9回目の実施となる。

 カワイチ・テックが今回助成金の交付先に決定した研究テーマは「第2の心臓ポンプ作用を生体の外側から加えることにより足の疲労を和らげる製品の開発」で、千葉大学および国立がんセンターなどとの産学共同開発事業となっている。

 研究開発の具体的内容としては、太い動脈や静脈が通り人体下部の血流循環の役割を担っていることで「第2の心臓」とされている足において、凝りや痛みの発生部位の大半を占めるふくらはぎに、歩くことで刺激やマッサージ効果を与え、凝りや痛みを緩和する製品の開発。千葉大学などの医学的専門知識に、カワイチ・テックの有する混練および成形技術などを加えて研究開発を積極的に推進している。

 同製品の開発に関しては、2020年10月7日付で、千葉県から「令和2年度千葉県医療機器等開発支援事業」の、補助金等交付企業として認定されるなど、高評価を得ている。

 カワイチ・テックは、樹脂・ゴム精練事業が主力のメーカーだが、新規事業分野開拓の一環で、健康関連分野の製品開発にも積極に取り組んでいる。

 同分野の第一弾として、プラスとマイナスの電極基盤を採用することで、貼り付けた部位の凝りや痛みを緩和する温圧チップの土台部分の製品化なども行っている。今回の製品はこれに続くもの。

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